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山中瑶子監督×河合優実主演『ナミビアの砂漠』カンヌ映画祭で受賞!

第77回カンヌ国際映画祭

レッドカーペットを歩いたキャストの金子大地、河合優実、寛一郎
レッドカーペットを歩いたキャストの金子大地、河合優実、寛一郎 - (c) Kazuko Wakayama

 現地時間25日、第77回カンヌ国際映画祭で監督週間に出品されていた河合優実主演作『ナミビアの砂漠』(山中瑶子監督)が国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を受賞した。2021年の濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』(コンペティション部門)に続く日本映画の同賞受賞となった。

【画像】大胆ドレス!第77回カンヌ国際映画祭レッドカーペット

 『ナミビアの砂漠』は、19歳で初監督した『あみこ』(2017)でPFFアワード観客賞を受賞し、第68回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に史上最年少で招待された山中監督の新作。何に対しても情熱を持てず恋愛ですらただの暇つぶしで、双極性障害も疑われる21歳のカナの日常を描く。山中監督は、カナ役の河合をはじめ、寛一郎金子大地らキャスト陣と共にカンヌデビューを果たしていた。

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山中瑶子監督
賞状を手にした山中瑶子監督

 受賞の報を聞いてカンヌへ戻ってきた山中監督は、授賞式に登壇すると「とてもうれしいのと同時に、本当に驚いています」と英語でスピーチ。「この賞をくださり、ありがとうございます。キャストとクルーにも感謝を伝えたいです。わたしは映画を作る時、今も自分のフィーリングに頼っています。ですがもっと学び、映画制作のスキルをアップグレードしたいです」とさらなる向上心を見せて拍手を浴びた。

 FIPRESCI賞はカンヌ映画祭の独立賞の一つで、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)によって「コンペティション部門」「ある視点部門」「監督週間か批評家週間」からそれぞれ1作ずつ選ばれる。FIPRESCIは『ナミビアの砂漠』への授与理由を「ニューロダイバーシティ(脳の多様性)の現代的な色合いを、21世紀の日本の空間を行き来する登場人物の距離を絶え間なく探る映像で捉えた、その大胆な探求に対して」と説明している。

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 受賞後に囲み取材に応じた山中監督は「呼ばれてすぐに、『批評家連盟賞だ!』とグループLINEで送りました」とすでにキャストに吉報を伝えたと笑顔で明かす。「河合さんからは『え!!!!!!!!!!』とビックリマーク10個くらい付いて来ました」とし、「カンヌでみんなとすごく仲良くなったので、また帰ってからごはんに行きたいです。たたえ合いたいと思います」と語っていた。

 なお、コンペティション部門でFIPRESCI賞を受賞したのは、イランのモハマド・ラスロフ監督作『ザ・シード・オブ・ザ・セイクリッド・フィグ(英題)/ The Seed of the Sacred Fig』だった。(編集部・市川遥)

第77回カンヌ国際映画祭は現地時間5月25日まで開催

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