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チャン・ドンゴン、名作『ブラザーフッド』公開20周年記念会見に登場!ウォンビンにも交渉中と監督が明かす

チャン・ドンゴン
チャン・ドンゴン

 韓国映画として初めて韓国国内で観客動員数1,000万人を突破(累計11,746,135 人)した不朽の名作『ブラザーフッド』が公開20周年を記念して、4Kリマスターバージョンで6月6日より韓国でリバイバル上映されることが決定。5月30日、主演のチャン・ドンゴンカン・ジェギュ監督と会見を行い、この20年間の思い、当時のビハインドストーリーなどを語った。

【画像】チャン・ドンゴン会見での様子

 映画『ブラザーフッド』は、朝鮮戦争が勃発した1950年を背景に、強制徴用されたジンテ(チャン・ドンゴン)とジンソク(ウォンビン)兄弟の兄弟愛を描いたスペクタクル・ヒューマン・ドラマ。ジンテは弟を除隊させるため軍隊で英雄になることを決意し、危険な任務を遂行し続けるが、ジンソクはその思いに反感を持ち、2人の関係がぎこちなくなる中、戦況は泥沼化していく。

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 20年ぶりに韓国でリバイバル上映されることについて「高校を卒業して20年ぶりに同窓生と再会する気分」と語るジェギュ監督。今も本作が多くの韓国映画ファンに支持されることについて「この作品のテーマは家族と犠牲です。これが政治劇やヒーロー、加害者と被害者と二極を描いた映画であれば、ここまで多くの人の心に残らなかったかもしれません」と自身の作品を評価した。
 
 一方、チャン・ドンゴンは自身の出演作が年齢制限に引っかかり息子に見せられる映画があまりないそうで、妻のコ・ソヨンと共演した『恋風恋歌』(1999)を見せたところ、息子から「ぞわっとして見ていられない」と評価されたエピソードを明かし、「息子も中学生になり、彼の方から『ブラザーフッド』を映画館で観たいと言われ、映画館の予約も済ませました。映画館で息子が観るのが楽しみです」と感慨深い父親の顔を見せた。

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チャン・ドンゴン&カン・ジェギュ監督

 本作の制作費は約136億ウォン。当時としては破格であり、果たして利益回収できるのかと周囲からも懐疑的だったそうだ。「私が演出した『シュリ』が韓国で観客動員数600万人を越え、製作費が100億ウォンを超える韓国型ブロックバスターと呼ばれる多くの大作映画が作られましたが、そのほとんどが利益回収できませんでした。本作の企画も出資が集まらなくて、これはドンゴンにも話していませんが、とにかく現金をかき集めて60億ウォンほど確保し、見切り発車で冬のシーンからクランクインしたんです。全体の30%ほど撮影し、2003年のカンヌ国際映画祭で5分の映像を流すプレゼンテーションを行って出資を全額募ることができました」と秘話を明かした。
 
 チャン・ドンゴンは、演じたジンテについて「祖父と父が今の北朝鮮の出身で、戦争当時の非難の様や混乱を子供の頃から何度も聞かされて来ました。ジンテは父や祖父から聞いてきた話をなぞるように演じてきました」と自身にとっても特別な思い入れのある役であったと語り、当時のエピソードとして「私がチェ・ミンシクさんに銃口を向けるシーンがあったのですが、タイミングが悪くて空砲の薬莢(やっきょう)の破片がミンシクさんの顔に刺さったんです。今はガスが出るだけでそのようなことはないのですが、ミンシクさんは『大丈夫だから気にするな』と言ってくださったものの、申し訳なかったですね」と告白。ミンシクが『オールド・ボーイ』(2003)のポスター撮影直前だったこともあり、恐縮しきりだったそうだ。 

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 また、ジンソク役のウォンビンについても、ジェギュ監督は「ウォンビンも一緒に会見に出席してくれるたらいいなと思い、4~5年ぶりに連絡したのですが、電話番号が変わったのか連絡が取れませんでした。ですが、第20回チェチョン国際音楽映画祭(2024年は9月5日~10日開催)でも特別なイベントを準備していますので、彼に出席してもらえるよう努力しています」と明かし、ウォンビンが久しぶりに公の場に姿を見せる可能性を示唆した。(土田真樹)

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