木村拓哉主演「グランメゾン東京」映画化!パリを舞台に三つ星を目指す『グランメゾン・パリ』冬公開
木村拓哉主演で2019年にTBS日曜劇場枠で放送されたテレビドラマ「グランメゾン東京」の映画版『グランメゾン・パリ』が、冬に劇場公開されることが発表となった。木村の主演ドラマが映画化されるのは、2015年公開の『HERO』以来、約9年ぶり。ドラマのキャスト陣が再び集結し、パリを舞台に三つ星を目指す戦いが描かれる。
「グランメゾン東京」は、己の慢心が招いた重大事件によって全てを失ったフランス料理の一流シェフ・尾花夏樹(木村)が、鈴木京香演じるシェフ・早見倫子と出会い、もう一度シェフとして生き直し、周囲と衝突しながらも日本で三つ星レストラン、“グランメゾン東京”を作り上げようと奮闘する姿を描いた作品。今年1月に公式サイトとSNSで「グランメゾン・プロジェクト始動」が告知され、3月には三つ星を取ったレストランのその後を描くスペシャルドラマの放送が発表されていた。
映画では、尾花たちが、フランス料理の本場・パリで立ち上げた新店舗「グランメゾン・パリ」で、アジア人初となるミシュラン“三つ星”獲得に挑む。3月には現地における大規模なロケ撮影も行われ、木村をはじめとする主要キャストは、劇中で日本語のセリフと変わらない量のフランス語での芝居にも挑戦している。
木村と鈴木をはじめ、連続ドラマのキャスト陣が再集結。沢村一樹(ホール責任者/京野陸太郎役)、及川光博(シェフ/相沢瓶人役)、Kis-My-Ft2の玉森裕太(シェフ/平古祥平役)、寛一郎(部門シェフ/芹田公一役)、吉谷彩子(パティシエ/松井萌絵役)、中村アン(ホールスタッフ&ソムリエール/久住栞奈役)、冨永愛(フードインフルエンサー/リンダ・真知子・リシャール役)が出演するほか、監督・塚原あゆ子と脚本・黒岩勉のタッグも続投となる。
また、映画の料理監修を手がけるのは、2020年に実際にアジア人初となるフランスの三つ星を獲得した、「Restaurant KEI」の小林圭シェフ。本作で木村は、小林シェフに敬意を込め、自身も金髪にして撮影に臨んでいる。木村拓哉、鈴木京香、伊與田英徳プロデューサーのコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)
木村拓哉(尾花夏樹役)
キャスト・スタッフ全員が、この作品に対してすごく気持ちのこもっている現場だったので、この役として皆さんと再会できたことが嬉しかったです。5年ぶりにはなりますが、5年間各々の中で役がしっかり生きていたなという印象がものすごくありました。「グランメゾン東京」で、日本でミシュランの三つ星を手にした時も大きなゴールだと思ったんですけど、パリで三つ星というのは、尾花自身はずっと挑んできていたものの手が届かないものだったので、それに手を伸ばす、というのは非常に大きな挑戦だなと思いました。
今回フランス語にも挑戦していて、自分の中では、尾花として羽を伸ばしきれていないなと感じる時もあったのですが、キャスト・スタッフ全員が監督のOKを求めて、お芝居というセッションをできたのは豊かな時間でした。製本された台本を読んだ時は、それこそパリで三つ星を獲るくらい「撮れるわけないだろう」という内容に感じたんですけど、それは自分自身が勝手に考えていたことで、いろんな方のサポートを得たらできるものなんだなと思いましたし、感謝しかないです。
≪グランメゾン・プロジェクト≫が始動した事に対してリアクションをすごくいただけているので本当に嬉しいですし、実際にお料理を召し上がっていただくことは難しいですが、本当に匂いまでお届けしたいくらいの美味しいお料理がいっぱい出てきます。尾花をはじめとする「グランメゾン・パリ」のメンバーが、大人の本気を出して一品一品を仕上げていると思いますので、皆さんに劇場でぜひ召し上がっていただけたらなと思っています。
鈴木京香(早見倫子役)
スペシャルドラマと映画で再び皆さんとご一緒して、あっという間でしたがパリでの充実した撮影を終えました。連続ドラマの時の思い出もよみがえってきたりして不思議な感覚になりもしました。
「グランメゾン東京」は、自分のやってきた仕事の中でも特にたくさんの方に「見たよ」「好きだったよ」と声をかけていただいた大切なドラマでしたし、そのドラマの映画化で、元々大好きだったパリという街に来られたことは最高に嬉しかったです!
今回倫子は、三つ星を目指す尾花の大事な右腕にならなければいけなかったので、そんな尾花役の木村さんの熱量にしっかりとついていけるように集中力だけは欠かさないようにしていました。そんな中に沢村さんや及川さんのように場を和ませてくれるムードメーカーもいらっしゃって、本当に素敵なチームでした。
ドラマも映画もレストランも一人じゃできなくて、皆の力が集まってはじめて良いものになると実感しました。
それぞれのベストを尽した作品に参加できて幸せでした。
伊與田英徳(プロデューサー)
グランメゾン・パリの映画を製作することができて大変うれしく思います。連ドラの時の冒頭のシーンもパリで撮影できたのも嬉しかったですが、再びパリで、しかも映画の撮影で行くことができるなんて、夢のような時間でした。尾花役の木村拓哉さんや倫子役の鈴木京香さん、沢村一樹さん及川光博さんをはじめとしたキャストの皆さん、そして、支えていただけたスタッフの皆さんに心より感謝しております。
今回、映画を製作するにあたって、たくさんの料理人の方々にお話を伺ったり、お料理をする姿を目の当たりにして、料理に命をかけて挑んでいらっしゃることに改めて感動しました。そして、こちらも命がけで挑まないとと思い、脚本家の黒岩さん、監督の塚原さんに、全力で向き合っていただきました。さらには、木村さんをはじめとするキャストの皆さんが、命をこめて演じてくださっていて、撮影現場では驚きの連続でした。
これ以上ない極上の映画に仕上がっていると思います。パリで撮影できたことで生まれた空気感や、パリのスタッフと協力することでしかなしえなかった映像のリアリティ、そして、今回、パリで三つ星を獲得したシェフの小林圭さんに監修していただいたことで可能になった臨場感ある料理シーンも見どころの一つです。
皆さん、尾花が三つ星を取ることができるのか? 楽しみにお待ちいただきたく思います。