大沢たかお『キングダム』摎との撮影前日は「眠れなかった」
大沢たかおが13日、都内で行われた映画『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)のワールドプレミアレッドカーペット&舞台あいさつに登壇し、同シリーズに対する熱い思いを打ち明けた。この日は主演の山崎賢人(※崎は「たつさき」)をはじめ、吉沢亮、清野菜名、新木優子、岡山天音、三浦貴大、要潤、高嶋政宏(※高は「はしごだか」)、山田裕貴、佐藤浩市、玉木宏、佐藤信介監督も来場した。
原泰久の漫画に基づき、中国春秋戦国時代に天下の大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信(山崎)と、信の亡き親友・漂と瓜二つの容姿を持つ秦国の若き王・エイ政(※エイは、上に亡、中に口、下左から月、女、迅のつくり/吉沢)を描く本シリーズ。最新作となる第4弾では前作『キングダム 運命の炎』(2023)で描かれた「馬陽の戦い」に続き、隣国・趙との戦いが展開し、大将軍への道をまい進する主人公の信をはじめとする秦の兵たちが、趙のホウ煖(※ホウはまだれに龍/吉川晃司)や李牧(小栗旬)と死闘を繰り広げる。
レッドカーペットを歩いてファンの歓声を浴びた大沢は、2019年公開の第1作『キングダム』から秦国の大将軍・王騎役を演じており、「このプロジェクトは準備を入れると8年くらい前からやっていまして、その時から4作目の『大将軍の帰還』を最後に観てもらうことを目指して頑張ってきました。そして、ようやく今日、お披露目の舞台に来ることができました」と感激の面持ち。「1、2、3はすごくヒットしたんですが、それとは次元の違う世界まで行こうということで、キャスト・スタッフ全員、一つ一つ魂を込めて撮影してきました」と自信を見せた。
また、スタッフ・キャストが「家族みたいなもので、自分にとっては宝物だし、自分の人生の誇り。家族以上の存在なんで、こんな機会をいただけたことに感謝しているし、俳優としても人生にとっても誇りだなと心から思います」と特別な存在になったことを喜んだ。
舞台あいさつでは「最後までできたことにほっとしている」と安どの表情をのぞかせる大沢。そんな大沢は大幅に増量する役づくりを行うなど同役に没入しており、本作においても山崎は「すさまじかったです」と吐露。すると王騎を傍らで支える騰役の要も「この言葉に尽きると思います。レベチです。レベチが今から現れますので楽しんでもらいたいと思います」とキッパリ。大沢は「言い得て妙。その通りだと思います」と頷き、会場の笑いを誘った。
一方、王騎の過去に深く関わる謎多き武将・摎役の新木は「こんな表情は摎にしか見せないという王騎の表情を目の前で見れてキュンキュンしていました」と告白。大沢は「大事なシーンで、パート1を撮る時から摎とのシーンを想像しながら組み立ててきたので、このシーンを撮る前の日は眠れなかったし、ここにいる綺麗な新木さんとは別人の戦士の摎がそこにいて感動したし、武者震いしたし、本当に新木さんに摎をやってもらってよかったと思いました。この子のためなら王騎は命がけで戦うんだろうなぁと思わせてくれて感謝しています」と礼を述べた。(錦怜那)