「虎に翼」花江に思いを告げた道男役は?和田庵に注目
伊藤沙莉が主演を務める連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)第12週(6月17日~)から、新たに登場した戦災孤児の道男。演じているのは、朝ドラ初出演の和田庵(わだ・いおり)だ。
【画像】慣れてないのよね、誰かに優しくされることに…第58回振り返り
道男は、生きていくために犯罪に手を染めている戦災孤児。戦災孤児のリーダー的存在で、不器用ながらも根は優しい。寅子(伊藤)が一時的に引き取り、猪爪家に居候することになるが、波乱を巻き起こすという役どころだ。
19日放送の第58回では、亡き夫・直道(上川周作)を思い涙する花江(森田望智)に対し、自分が直道の代わりになれないかと胸中を吐露。「花江ちゃん、優しいし、いい人だし、きれいだし。だから俺、俺……」と精一杯の思いを伝えた。同場面は視聴者の反響を呼び、道男や花江の息子たち、いろいろな視点からの感想がネットに飛び交っている。
難役かつキーパーソンの道男役を担う和田は、2005年8月生まれ、東京都出身の18歳。8歳から芸能活動を始め、映画『ミックス。』(2017)で俳優デビュー。13歳から15歳の時には、語学力と人間力を高めるためにカナダへ留学。映画『茜色に焼かれる』(2021)ではオーディションで主人公(尾野真千子)の息子役に抜てきされ、第95回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞などを受賞した実力派で、映画『エゴイスト』(2023)では鈴木亮平演じる主人公・浩輔の中学時代を演じた。
「虎に翼」は、女性法律家の先駆者である三淵嘉子さんをモデルとしたオリジナル作品。日本初の女性弁護士で後に裁判官となった一人の女性が、困難な時代に道なき道を切り開き、苦境に立たされた人たちを救うために奔走する姿を描く。脚本は吉田恵里香。主題歌は米津玄師の「さよーならまたいつか!」で、語りを尾野真千子が担当する。(清水一)