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柳楽優弥、韓国の観客を魅了!『夏目アラタの結婚』プチョン映画祭でワールドプレミア

柳楽優弥
柳楽優弥

 漫画「医龍-Team Medical Dragon-」などで知られる乃木坂太郎のベストセラーコミックスを実写映画化した『夏目アラタの結婚』(9月6日公開)が、韓国のプチョンで開催中の第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭(7月4日~14日)にてワールドプレミアを行い、主演の柳楽優弥堤幸彦監督が登壇。舞台挨拶とQ&Aを行い、上映会場を埋め尽くした観客は盛り上がりを見せた。

【画像】レッドカーペット&ワールドプレミアの様子

 本作は、元ヤンキーで児童相談所の職員である主人公が、日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件の犯人である死刑囚・品川真珠にプロポーズすることから始まる衝撃の獄中サスペンス。主人公の夏目アラタを柳楽が、死刑囚として収監されている真珠を黒島結菜が演じた。

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 壇上に上がった堤監督は「この映画を観た皆さんがどんな反応をされるか不安でしたが、温かい拍手で迎えられていい気持ちになりました」と満足そうな笑みを浮かべて挨拶。柳楽は「(韓国を訪れたのは)4回目ですがプチョンは初めて。昨日はアガがってしまい結構速めに歩いてしまいすみません」とレッドカーペットでの失敗を告白しながらも、「その後はタコをたくさん食べて皆で盛り上がりました」と本日のワールドプレミアム上映を前に楽しい夜を過ごしたことを明かした。

 劇中、アラタと服役中の真珠との接点は面会室のみ。堤監督は狭い空間を逆手にとって仕草でや表情で2人の感情を表現したという。「脚本が優れていたこともあり、具体的な演出を行うよりは、ミリ単位での目の動き、顎の位置、顔の向きにこだわりました。俳優はやりにくかったと思いますが、顔の下からLEDの照明を当てたりしていました。照明が当たる位置によってはホラー映画みたいになるんですが、2人は臆することなく演じてくれました」とこだわりを明かした。
 
 演じた柳楽も具体的に意識して臨んでいたようで、「面会しているうちに当初の意図とは違った精神状態になると考えました。周りからも大丈夫かと心配されても本人はトリップ状態。それが妙に生々しくて自分の感覚で演じていました」と撮影を振り返った。

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柳楽優弥&堤幸彦監督

 観客からのQ&Aコーナーでは、「記憶に残っているシーンは?」という質問に、堤監督が「アラタがプロポーズするシーン」と即答。「面会室で仕切りガラスをドンと叩いて『俺と結婚しようぜ!』なんて、なかなか言えるものじゃないのに、2回のテイクでやり遂げた彼はすごいです」と感心しきり。さらに「この作品は一筋縄ではいかない映画。自分が狙った以上にメッセージを込めています。この映画を観て面白かったと友達や友人に勧めてください」とアピールした。
 
 柳楽にとって、特別な意味を持つという韓国の映画祭。「『誰も知らない』以来、韓国の映画祭に呼ばれるときは自分の中での節目に来ていたと思うんです。自分の成長と共に韓国の映画祭に感謝しています。韓国の作品に影響を受けたり、よりよい作品を届けることで俳優としていけると嬉しいです」とイベントを締めくくった。(土田真樹)

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