劇場アニメ『ベルサイユのばら』こだわりの美術設定画が公開
池田理代子による不朽の名作漫画を劇場アニメ化した完全新作『ベルサイユのばら』の美術設定画7点が14日に公開された。
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「ベルサイユのばら」は、1972年から1973年まで、少女マンガ誌「週刊マーガレット」(集英社)に連載された歴史ロマン。フランス革命の時代を舞台に、男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェや隣国オーストリアから嫁いできた王妃マリー・アントワネットら、それぞれの人生を懸命に生き抜いた人々の愛と運命の物語を描く。
公開された美術設定画は、マリー・アントワネットが暮らすベルサイユ宮殿、オスカルが家族と暮らすジャルジェ家、さらにフランス革命とも関係が深いパリの歴史的な場所コンコルド広場、オスカル、マリー・アントワネット、フェルゼンが出会う仮面舞踏会の会場・オペラ座。当時の華やかな装飾や繊細なデザインといった建築様式を表現することで、華やかにして繊細で美しい「ベルばら」の世界観を再現している。
美術監督を務めたのは『犬王』や『ベルセルク』三部作などを手掛けてきた中村豪希。中村はこだわりの美術設定について「当時の貴族社会を華やかに彩った豪華な建物の装飾などは、手数を入れて描き込んで行くことでしか表現できませんので、こだわった点であり併せて苦労した点でもあります」とコメント。「ベルサイユ宮殿は外観、内観含めまして可能な限り資料を調べ、それぞれ個性的な室内の装飾、庭園の雰囲気などを再現しております。パリの街中などは監督のこだわりでもありますが、革命に向かって雰囲気が変わっていく様も表現しております」とこだわりのポイントを語っている。
監督は『アオハライド』『チア男子!!』の吉村愛。脚本を『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズ、『君に届け』の金春智子、キャラクターデザインを「初恋モンスター」「ぬらりひょんの孫」の岡真里子、音楽プロデューサーを『進撃の巨人』の澤野弘之、音楽を澤野と共にNHKドラマ「大奥」の KOHTA YAMAMOTO、そしてアニメーション制作はMAPPAが担当する。
また、沢城みゆきがオスカルの声を担当し、マリー・アントワネット役で平野綾、オスカルの幼なじみアンドレ・グランディエ役で豊永利行、スウェーデンの伯爵ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン役で加藤和樹が参加する。(編集部・入倉功一)
劇場アニメ『ベルサイユのばら』2025年新春公開