『デッドプール&ウルヴァリン』R指定でも不可…ディズニーが唯一「絶対NG」にしたこと
マーベル・スタジオ最新作『デッドプール&ウルヴァリン』(全国公開中)のメガホンを取ったショーン・レヴィ監督が、韓国・ソウルでインタビューに応じ、R指定で製作された本作で、ディズニーが出した唯一のNG事項を明かした。
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ディズニーのフォックス買収によって、R指定ヒーローのデッドプールがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)入りを果たす本作。下ネタ&Fワードは御法度のディズニーだが、本作は過去2作品と同じくR指定で製作され、過激な下ネタや暴力シーンなどの要素も引き継がれることになった。
しかし、ディズニー/マーベルがR指定映画でも唯一NGを出したのが「薬物使用」に関する表現だ。ショーン監督は「薬物使用に関するネタは唯一ダメと言われました。(マーベル・スタジオ社長の)ケヴィン・ファイギから言われたことは、それだけです。予告編でも『コカインだけはファイギがNOと言っていた』というセリフを入れています」と告白した。
レヴィ監督は機転を利かせて、薬物ネタはNGというマーベルとの会話を、そのまま劇中のセリフとして盛り込んでしまった。これは主演のライアン・レイノルズの発案だったという。「『デッドプール』映画を製作する面白さは、全ての事柄、全ての人々に安全が保証されていないこと。デッドプールは、自分が映画の登場人物であることを熟知しているので、観客もより自覚して映画を楽しむことができます」
「マーベルとディズニーは初回ミーティングの場で、本作を『デッドプール』映画として、MCU初のR指定映画として成功させるために、私たちに自由を与えるべきだと言ってくれました」と続けたレヴィ監督。『デッドプール』のノリはそのままに、ファイギ社長も納得するディズニーのR指定MCU映画が完成した。(取材・文:編集部・倉本拓弥)