塚本高史、10年前から特撮ドラマに出たかった 「仮面ライダーガヴ」悪役で念願叶う
俳優の塚本高史が25日、丸の内TOEIで行われた新番組「仮面ライダーガヴ」(9月1日午前9時スタート・テレビ朝日系)の最速先行上映会に出席。初の特撮ドラマ出演となった塚本は、「10年ほど前からずっと出たいと東映さんに言っていた」と念願だったことを明かした。イベントには塚本のほか、主演の知念英和、共演の日野友輔、宮部のぞみ、滝澤諒、千歳まち、監督の杉原輝昭も登壇した。
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「仮面ライダーガヴ」は、史上初となる“お菓子”をモチーフにした令和仮面ライダーシリーズ6作目。異世界からやってきた主人公・ショウマが、お菓子を食べて生み出すことができる眷属(けんぞく)のゴチゾウと共に仮面ライダーガヴに変身し、人間を襲う敵“グラニュート”と戦う。塚本は、グラニュートを人間界に送り込んでいるストマック家の長男ランゴ・ストマックを演じる。
特撮ドラマ初出演の塚本は、「10年ぐらい前からずっと『出させていただけませんかね?』と東映さんに話していたんです」と出演を熱望していたと告白。「ちょうどそのころ、息子がヒーローものを観ていたので、出たかったんです」と理由を明かす。
しかし、塚本は「そのときはまったく聞き入れていただけなかったんですよね」と悲しそうな顔を浮かべると、「10年経ってようやく出演することができました。でも息子は大きくなっちゃったんですよね」と苦笑い。それでも、「仮面ライダー」で悪役を務めるということは大きなモチベーションになっているようで、「僕は宣伝材料を見ていただけるとわかるように、悪とは程遠い爽やかなので……」と発言し会場を笑わせ、「ちゃんと悪く、強く見えるように筋トレをしています。でも悪役は難しい。どこまでやると悪く見えるかというサジ加減は考えています」と役づくりについて述べた。
ストマック家は異世界の存在であり、撮影はほぼグリーンバックで行われているという。塚本は「ずっと緑色の部屋で過ごしています。でもいまはライブ合成という技術があるので、どんな感じになっているのか、モニターで確認できるのがありがたい」と発言。杉原監督も「ストマック家の世界観にはこだわっています。この技術は今後もさらに導入されていくので、イメージしやすくなると思います」と技術の進歩について語った。
塚本は、一緒に登壇した滝澤(次男ニエルブ・ストマック役)と千歳(長女グロッタ・ストマック役)を見つめると、「今日来ているメンバー以外にも双子ちゃん(シータ・ストマック、ジープ・ストマック)もいる5兄妹が出てきますが、それぞれ腹黒いところがあるので、ちゃんと個性を出して演じていければ」と悪役としての矜持を述べていた。(磯部正和)