「海のはじまり」特別編、津野くんの恋が尊すぎた 「どうしようもなさすぎて切ない」「こんな時間があったなんて」
26日に放送された月9ドラマ「海のはじまり」(フジテレビ系で毎週月曜夜9時~)特別編では、主人公・夏(目黒蓮)の大学時代の恋人・南雲水季(古川琴音)と、水季の元同僚・津野晴明(池松壮亮)の秘めた恋が描かれ、その苦しく切ない恋模様に揺さぶられる視聴者が続出。特別編のタイトルである「恋のおしまい」や「津野くん」がXのトレンド上位にランクインする盛り上がりを見せた(※ネタバレあり。特別編の詳細に触れています)。
特別編は本編より3年前の夏が舞台。水季は4歳の海と小さなアパートで暮らし、テレビの情報番組は東京オリンピックの話題を連日報道していた。水季が最も苦しかった時期にそばにいながら亡くなった途端、水季の母・朱音(大竹しのぶ)に疎外され、海の実父である夏にやり場のない気持ちを抱えてきた津野。これまで水季が津野をどう思っていたのかは謎に包まれていたが、特別編では開始早々から両想いであったことが判明した。
コンビニでふと水季の好きなグミを買っていく津野、津野に食べてもらえたらと余ったご飯でおにぎりを作る水季。なのに、お互いに素直に渡せないもどかしい二人の関係が「じれったい」「絶妙な距離感」とたちまち視聴者を魅了。不器用ながらデートに誘う津野に対し、水季が「ちょっと今自制かけてて。津野さんのこと好きになりたくないんですよ」と返した瞬間から二人の恋は加速し、もじもじしながら「ごはんのこと考えてるときに考えちゃう人ってあれだなって。すでに」と津野への思いを明かす水季に「もう告白やん」「好きなんじゃん」「絶対両想いだったやつ」「こんなに楽しい時間あったんだ」と沸いた。
靴ひもを結び直すためにベンチに腰掛けた津野の背にもたれる水季の姿からも、津野への思いは明白。対する津野も、常に海のことが一番の水季をまるごと受け入れ父親になる覚悟もしていて、迷いのない献身的な姿に「好きにならないわけがない」「どこまでも優しい」と絶賛の声が上がった。にもかかわらず二人が結ばれなかったのはなぜなのか。
それは、水季の母としての覚悟ゆえのこと。水季は「二人きりになりたいなぁ。子供邪魔だなぁ。この子じゃなくてこの人の子供がほしいなぁって思うようになっちゃうの、怖いんですよ」「海がずっと一番って決めて産んだから」と言い、海の話ばかりするのは半分は無意識だが半分はわざとだったと打ち明けた。「2人でいるのが楽しくなりすぎるのが怖いから」と苦しそうに言葉を紡ぐ水季、それを受け入れるしかない津野に「どうしようもなさすぎて切ない」「難しい恋だなあ」と胸を締め付けられる声が寄せられ、水季の母としての意志の強さに共感、支持する声もあれば「思わせぶり」「罪な女すぎる」といった批判も。何よりも報われなくとも、水季と向き合い続けた津野に寄り添う声が多く寄せられた。
津野とデートする際には大学生ぶりに爪を塗ったという水季。「子供いると自分に色がなくなってきます。部屋とか子供のものでどんどんカラフルになっていくのに通帳とか見ちゃうと人生お先真っ暗みたいな。頭の中真っ白みたいな」とシングルマザーとしての心細さを素直に漏らすのは、おそらく津野にだけ。そんな知られざる二人のエピソードを見届けたことで一層現在の津野への同情が集まり、水季と津野のスピンオフを希望する声も多く見られた。