月9「海のはじまり」で話題の絵本「くまとやまねこ」重版決定
目黒蓮(Snow Man)主演の月9ドラマ「海のはじまり」(フジテレビ系で毎週月曜夜9時~)でも話題の絵本「くまとやまねこ」の重版が決定。9月2日出来の48刷をもって発行累計29万部を超えることとなった。
文・湯本香樹実、絵・酒井駒子による「くまとやまねこ」は、突然、最愛の友だちであることりをなくしてしまったくまの物語。「ある朝、くまはないていました。なかよしのことりが、しんでしまったのです。」という静かな文とモノトーンの絵で始まる。本書は、第40回講談社出版文化賞 絵本賞、第1回MOE絵本屋さん大賞第1位、「この絵本が好き! 」2009年版国内絵本第1位など、これまで数々の賞に輝き、国内のみならずアメリカ、フランス、ドイツ、ブラジル、中国など世界各国で翻訳され親しまれている。
月9ドラマ「海のはじまり」では、目黒蓮演じる主人公の亡き恋人である水季(古川琴音)と娘の海(泉谷星奈)をつなぐ大切な絵本として登場。SNSでは「初めの文章から泣ける」「読みながら、涙が溢れた」「すごく素敵なお話」「大好きな絵本」「買っちゃった」「もう一度読み返しました」など反響を呼び、絵本とドラマのリンクについてさまざまな考察が展開されている。
「くまとやまねこ」は、2008年に刊行してから16年もの間、グリーフ(深い悲しみ)に寄り添う絵本として、子供から大人まで多くに読みつがれてきた。そしてこの本を大切に思う人たちによって朗読会や読み聞かせが開催され、新たな読者へと手渡されている。(編集部・石井百合子)