吉岡里帆、初の洋画吹替で猛勉強 プロ声優がクオリティーの高さ絶賛「驚きました」
映画『トランスフォーマー/ONE』(9月20日全国公開)日本語吹替版キャストの吉岡里帆が11日、都内スタジオで行われたスタチュー登場イベントに出席し、日本語吹替版で共演した声優の木村昴と木村良平から、吹替のクオリティーの高さを驚かれるひと幕があった。
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『トイ・ストーリー4』のジョシュ・クーリー監督が手がける本作は、トランスフォーマーが暮らすサイバトロン星を舞台に、宿敵同士である、オプティマスプライム(オライオンパックス)とメガトロン(D-16)の若き日の友情と冒険を描いたアドベンチャー大作。吹替版では、若きオプティマスの声を中村悠一、メガトロンを木村昴、バンブルビー(B-127)を木村良平、エリータ-1を吉岡里帆がそれぞれ担当している。
吉岡はアニメでの声優経験はあったものの、洋画吹替は本作が初となる。オファーを受けた時のことを「正直震えました」と振り返り、「いろんな意味でうれしさと、特訓しなくてはいけないという気持ちとで武者震いしました」と述懐。そんな彼女の声優ぶりに、良平は「吉岡さんは顔出しの方というイメージがあったんですが、むちゃくちゃお上手ですね」と驚き、「アニメとか、吹替を観られることはあるんですか?」と質問を投げかける。
良平の質問に対して、吉岡は「アニメや(洋画を)吹替で観るのも大好きなんですが、今回こうやってお仕事をいただいているので、ただ好きで観るというよりも『ここはこうやって発声されているんだな』とか、改めて勉強し直すじゃないですが、けっこういろんな吹替を観させていただきました」と返答した。「なるほど、すごいな」と感じ入った様子の良平も、「なんか分かってる人の芝居というか、お芝居は上手だけど、吹替は初めてという感じじゃない。吹替感のあるお芝居だったから。お好きなのかなと思いました」と納得した様子。吉岡が「そんなこと言ってもらったら家に帰って泣きます」と感激の表情を見せると、昴も「ここで泣いてもらってもいいんですよ」とツッコミ。すかさず吉岡も、「ここはちょっと恥ずかしいので……」と反応していた。
一方の昴も「驚きましたよ」とその意見に同意すると、「お上手だというのは、録音スタッフの方もおっしゃっていましたし、期待してもらっていいよ。すごいから、というのは音響監督からも言われていました。お見事でした」と称賛してみせた。
そんな本作だが、吉岡は「台本を読んで泣くくらい感動しました」と振り返る。オプティマスプライムと宿敵メガトロンの友情、そしてその友情が崩壊していくさまが描かれるということに、昴も「宿敵だったこの二人が大親友で、仲がいいというのは新鮮じゃないですか? これはなかなか想像がつかなかったので、今までのイメージにあるメガトロンの雰囲気じゃなく、誰も観たことがない感じでできたらいいなと思いました。最初はちょっと破天荒なオプティマスに振り回されるメガトロンという構図から始まるんですが、それがあんなことになるなんて……全部言いたい!」とウズウズしている様子だった。
さらに吉岡が「こんなにしゃべっているビー(バンブルビーの愛称)を観たことがない。歴代で一番しゃべってるんじゃないかなと思うくらい」と語る通り、バンブルビーがしゃべりまくるというのも見どころとなる。「本当に良かったです」と語る良平も、「テレビアニメシリーズとかだと、支障なくしゃべってくれるというのも多かったんですけど、劇場版では早々に喉をとられちゃったので……しゃべってくれるだけでうれしいですね」としみじみ。「PVを観てくださった方はお分かりかと思いますが、2人に比べて出てないのに、しゃべってる量は負けてないんじゃないかと思うくらいしゃべって。収録が終わったあとは汗だくでしたね」と振り返った。(取材・文:壬生智裕)