アリシア・ヴィキャンデルが衝撃的な幼女演技…審査に合格しないと子供を持てない未来描くSFスリラーお披露目
第49回トロント国際映画祭
第49回トロント国際映画祭でSFスリラー映画『ジ・アセスメント(原題) / The Assessment』のワールドプレミアが行われ、『リリーのすべて』のオスカー女優アリシア・ヴィキャンデルが衝撃的な演技を披露していることが明らかになった。
舞台は、環境破壊が進んで居住できるエリアや資源が限られた未来。政府の人口統制政策により、子供を希望するカップルは“親としてふさわしいか”を判断する査定人による1週間にわたる審査を受け、合格して初めて子供を持つことができる。『アベンジャーズ』シリーズのワンダ/スカーレット・ウィッチ役で知られるエリザベス・オルセンと『イエスタデイ』のヒメーシュ・パテルふんするカップルも子供を望んでおり、家に査定人のヴァージニア(アリシア)がやってくる。しかし、彼らはすぐにこの1週間の審査が常軌を逸したものであることを、身をもって知ることになる……。
ヴァージニアは冷静な表情でカップルの関係を根掘り葉掘り面接したかと思えば、突然幼女に成り切って食事を拒否、おもらし、おんぶ強要など、カップルの親としての素質と忍耐力を試す行動を取ってくる。初めはかなり気味が悪いものの、次第に幼女として受け入れられるようになってしまうのは、アリシアの並外れた演技力ゆえだろう。
アリシアの夫は俳優のマイケル・ファスベンダーで、本作の撮影時は彼との第2子を妊娠中だった。Q&Aに登壇したアリシアは「当時は妊娠3、4か月だった。だから子供と一緒にこれをやった感じなの(笑)。時々、息子がおなかの中から導いてくれたような感じがした」と笑って明かしていた。MV界で活躍してきたフランス人監督フラー・フォチュネの長編映画デビュー作だ。(編集部・市川遥)
第49回トロント国際映画祭は現地時間15日まで開催