『トランスフォーマー/ONE』スタースクリームの玉座に『ザ・ムービー』小ネタあり デザインは美術部発案
3DCG映画『トランスフォーマー/ONE』(全国公開中)を手がけたジョシュ・クーリー監督がリモートインタビューに応じ、本作に登場するスタースクリームにまつわるイースターエッグ(小ネタ)を明かした。
サイバトロン星の地下都市で働く労働ロボット、オライオンパックス(後のオプティマスプライム)とD-16(後のメガトロン)の友情を描いた本作。スタースクリームは、サイバトロン星の都市アイアコンシティを追放された親衛隊のリーダーで、ショックウェーブ&サウンドウェーブという忠実な部下を従えている。
劇中でスタースクリームが座っている玉座のデザインは、アニメ映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』(1985)の載冠式で彼が手にした冠をオマージュしたものだ。クーリー監督は「私も大好きなイースターエッグです」と切り出し、「あのオマージュは私のアイデアではなく、美術部が取り入れてくれました。あの時点ではリーダー格だったスタースクリームを、かっこいい玉座に座らせたかったのです」と制作秘話を明かす。
スタースクリームといえば、ディセプティコンのリーダーの座を狙ってメガトロンを裏切るキャラクターとして有名だ。本作では、メガトロンになる前のD-16と出会い、初めて衝突するシーンも登場する。
「彼は常にナンバー2で、メガトロンからトップの座を奪おうとする面白いキャラクターです。なので、本作でもD-16との初対面はどんな感じなんだろう? 早い段階から(メガトロン)裏切る可能性がある関係性を構築することができないかと考えていました。スタースクリームがリーダーであるように見せて、D-16がリーダーの座を奪う。やがてスタースクリームはその座を奪い返そうとするのです」
スタースクリームをはじめ、後にディセプティコンに加わる者たちも脇役として登場する。クーリー監督曰く、本作にはモブキャラを含めて主要なトランスフォーマーを全員登場させたといい、「(トランスフォーマーの創造神)プライマスも冒頭に登場しています。セリフがないモブ的なトランスフォーマーたちの中にも、後に大物になるキャラクターが隠れています。とても壮大な世界観で、惑星も巨大なので、全員を物語に入れることができました」と解説していた。(編集部・倉本拓弥)