『ハリー・ポッター』マクゴナガル先生役マギー・スミスさん死去 89歳
映画『ハリー・ポッター』シリーズでミネルバ・マクゴナガル先生を演じたイギリス出身の俳優マギー・スミスさんが、現地時間27日に亡くなった。89歳だった。マギーさんの親族が英国BBCに明かした。
マギーさんの息子であるトビー・スティーヴンスとクリス・ラーキンは、BBCに寄せた声明で「大変悲しいお知らせですが、私たちは、デイム・マギー・スミスの死をお伝えしなければなりません」と報告。「彼女は、9月27日金曜日の朝早く、病院で安らかに息を引き取りました。とても孤独を愛する人でしたが、最期は友人や家族に囲まれていました。2人の息子と5人の愛する孫たちを遺し、皆が、この非凡な才能に満ちた母と祖母の死に、深い悲しみに包まれています」とつづっている。
マギーさんは、1934年12月28日生まれで、1956年に映画デビュー。舞台やテレビでも着実にキャリアを積み、米アカデミー賞において『ミス・ブロディの青春』(1968)と『カリフォルニア・スイート』(1978)で助演女優賞を2度受賞。計6度のノミネート入りを果たした。英国アカデミー賞(BAFTA)の常連でもあり、イギリス王室から「デイム」の称号も与えられた大女優として知られる。
修道院長を演じたウーピー・ゴールドバーグ主演の『天使にラブ・ソングを…』(1992)は大ヒットを記録。『ハリー・ポッター』シリーズでは、1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)からマクゴナガル先生を演じたほか、大ヒットドラマ「ダウントン・アビー」シリーズにも出演し、世界中で知られた。(西村重人)