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「光る君へ」渡邊圭祐、頼通の“ためらい”を振り返る「どれならいいんだろうって…」

平等院鳳凰堂の前で柄本佑と渡邊圭祐
平等院鳳凰堂の前で柄本佑と渡邊圭祐

 吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)のスペシャルトークショーが28日、京都府宇治市で行われ、藤原道長役の柄本佑とその嫡男・頼通役の渡邊圭祐が登壇。本作で大河ドラマ初出演を果たした渡邊が、第34回の初登場シーンを振り返った。

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 頼通の初登場シーンは、道長が娘の中宮・彰子(見上愛)の懐妊を願い御岳詣を決意するシーン。道長が頼通に参拝を告げた際、頼通は「わたしもご一緒しとうございます」と勢いよく同行を申し出るが、参拝するには100日もの間精進潔斎をし、酒、肉、欲、色を絶たなければならないという。道長に「お前にできるか」と覚悟を問われると、頼通は「うーん……」とためらった。

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 ネットでも「微笑ましい」と話題を呼んだこの素直な反応について、渡邊は「ちゃんと考えました(笑)。どれならいいんだろうって」と“素直”に回答。また、御岳詣に向かう道中、崖から落ちそうになった源俊賢(本田大輔)を頼通が助けるシーンが某栄養ドリンク剤のCMを思わせると話題沸騰だったが、渡邊いわく本シーンがクランクインだったといい「17歳になるんですかね。だから体力もあるんですよ。監督からのオーダーは「とにかくひょいひょい登ってほしい」と。二人との対比で若さを出してほしいと言われて」と振り返った。

 柄本いわく同シーンは複数の条件を鑑みて限られた時間で撮影されたといい、「雨(降らし)とかもあって。で、ああいうシーンだからあまり何回もできないということで必要最低限な長さで、カットも限って。こちらの体力的なこともあったりとか、天候のこともあるので、限られた必要なものだけをピックアップして作ったような気がします」と説明。一方渡邊は「待ち時間に(柄本、本田と)三人で話せるかなと思ったんですけど、お二人がすごく映画の話で盛り上がって。僕はその横に座ってアリが歩いているのを数えていました」としょんぼりしたことも告白。「言えし~! って、俺もそっちのタイプだけど」とツッコミを入れる柄本に「まだ探っていたんですよね。大河の空気感というものをつかもうと思って」とも。

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 「道長に対して頼通がどんな思いを抱いているのか?」と問われると、渡邊は「なるべき背中というか、教科書のような存在だと捉えています。すごく尊敬していますし、こうならなきゃいけないし、こうなるんだろうなと想像しながら背中を見て学んでいるっていうところですね」と淀みなく話し、頼通が好青年に成長したことについては「まじめな青年ですから彼は。頭もいいですし、こうならなきゃいけないっていうのを理解できている男」と解釈を述べた。

 対して柄本が「スマートだし、割とマッチョなところもありつつ非常に配分がいいよね。距離感がとってもいい。さっきも平等院鳳凰堂で先生の説明を受けたりしたんですけど、非常に洗練されていて。変にデカくもないし小さくもないしちょうどいい大きさで。あれ頼通が作ったんですよね。非常に洗練されていてバランスがいいのは人から出ているものなんだなっていう気がしますね」と頼通の才覚に触れると、場内から渡邊に盛大な拍手が。

 宇治の地には出演が決まってから一度訪れているという渡邊。しかし、今回は印象がかなり違ったといい、「役の話をいただいてから来たときの宇治と、頼通としてお芝居をさせてもらってから来た宇治の感じ方が全然違って。「あ、これ作ったんだ」って。自分の中で点と点がつながる感覚があって。ぼくは宮城県の仙台市出身で、第二の故郷がフィリピンって言っているんですけど、留学していたんです。大好きな町がセブ島なんですけど。(宇治に)頼通として普通に遊びに来たいなって思いました」と宇治に思いを馳せていた。

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 終盤、柄本が29日放送・第37回の見どころについて「タイトルに「波紋」とあるんですけど本当に36話を前談としていろんなことが巻き起こるんです。展開がめまぐるしく転がり始める回なのでなかなかおすすめが難しいんですけど。道長としては前の回で彰子に皇子が産まれて、ただよかったよかったというだけではない、これからまた争いが新たに行われるということを予見し、新たな動きを見せたりする回でもあると思うので、そのあたりも楽しみにしていただけたら」と呼び掛けた。(編集部・石井百合子)

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