北乃きい、「嘘解きレトリック」で11年ぶり月9出演 朝ドラ怪演話題の片岡凜が初の月9
鈴鹿央士と松本穂香がダブル主演を務める月9ドラマ「嘘解きレトリック」(毎週月曜21時~21時54分)の10月28日放送・第4話、11月4日放送・5話のゲストとして北乃きい、片岡凜、佐戸井けん太、正名僕蔵、加藤諒の出演が発表。北乃は「海の上の診療所」(2013年)以来、11年ぶりの月9出演となる。
本作は、「別冊花とゆめ」で2012年から2018年まで連載され、コミックの累計発行部数100万部を記録する都戸利津の同名コミックに基づくミステリー。やたら鋭い観察眼を持つ借金まみれの貧乏探偵・祝左右馬(いわい・そうま/鈴鹿)と、嘘(うそ)を聞き分ける不思議な能力者・浦部鹿乃子(うらべ・かのこ/松本)のコンビが難事件を解決していく。
原作ファンの間でも人気のエピソード「人形殺人事件編」で北乃が演じるのは、主人公たちに奇妙な事件を持ち込むキーパーソン。左右馬の親友であり刑事の端崎馨(味方良介)の姉・端崎雅(はなさき・みやび)。怪談雑誌「魔境探報(まきょうたんぽう)」の記者。旺盛な探求心と徹底した取材をモットーに、怪談めいた事件のうわさを聞きつけると、真実を追い求めて全国各地へ取材に行く。お金に困っている左右馬たちを取材に同行させ、奇妙な事件を持ち込んでくる。妙なうわさがつきまとう「人形屋敷」と呼ばれる屋敷で事件が発生し、左右馬と鹿乃子を連れてこの事件の真相を突き止めるために現場へと赴く。
北乃は、2005年に俳優デビューし、2007年公開の『幸福な食卓』で映画初主演、同年にドラマでは「ライフ」(フジテレビ系)で当時16歳にして地上波ドラマ初主演。壮絶なイジメに立ち向かう生徒を体当たりで演じ、映画・ドラマともに数々の新人賞を受賞。来年は俳優としてデビュー20周年を迎える。
北乃は「先に言っておきます。今回のお話はホラー的不気味要素が入った怖さ満載のお話です。もちろん、その中で左右馬と鹿乃子をはじめ個性のあるキャラクターたちが繰り広げるドタバタ劇やクスッと笑えるシーンもあり、老若男女に楽しんでいただける回になっています。私はこのような姉御肌でカッコよく、育ちのいいお嬢様という役柄は初めてで、チャレンジでもありわくわくもあり、毎日鈴木(雅之)監督に新しい引き出しを作っていただき、自分の芝居の幅を広げていただいた濃厚な撮影期間となりました。なので、そういった部分でも新たな自分を見ていただけると思います。このドラマはその他にも昭和初期の衣装もメイクも街並みも、楽しめるところが盛りだくさんな作品なので、そんなところにも是非注目して見てください!!」とコメントを寄せている。
朝ドラ「虎に翼」の一人二役も話題を呼んだ片岡を演じるのは、「人形屋敷」と言われる綾尾家の一人娘で、人形のような見た目の綾尾品子(あやお・しなこ)。綾尾家は生まれつき体の弱かった品子のために、両親が娘の成長に合わせて作った等身大の人形を娘と同様に育てるという変わった風習があり、品子自身も人形のようなその見た目から、「人形屋敷」と呼ばれていた。両親は海難事故で亡くなり、屋敷には品子と女中のみ。妙なうわさもつきまとうこの屋敷で、女中の柴田イネ(しばた・いね/松浦りょう)が亡くなる事件が発生。イネは当時、品子が食事をする「人形部屋」と呼ばれる部屋をのぞくと、何者かの死体を発見。しかし、死体だと思われていたのは人形で、その後イネが岩場に落ちて不審な死を遂げる。片岡はこれまで「いちばんすきな花」(2023年)、「ギークス~警察署の変人たち~」(2024)などのフジテレビドラマに出演しているが、月9枠への出演は初となる。
佐戸井は不審な死を遂げたイネの遠縁にあたりイネに「人形屋敷」での仕事を紹介した柴田を、正名はこの事件を捜査する刑事の寺山清一を、加藤は人形を抱えたまま死んでいるイネを発見し、発見当時「人形のような人影を見た」と証言する久保を演じる。(石川友里恵)