トム・ハーディ、『ヴェノム』完結もエディの未来に期待「材料は豊富にある」
映画『ヴェノム:ザ・ラストダンス』(全国公開中)主演のトム・ハーディ(エディ・ブロック役)と、監督・脚本・原案のケリー・マーセルがインタビューに応じ、シリーズ完結への思いと、本作で初登場する新たな敵・ヌルについて語った。
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スパイダーマンの宿敵としても知られるダークヒーロー・ヴェノムの活躍を描いてきた同シリーズ。3作目にして完結編となる『ザ・ラストダンス』では、ヴェノムら地球外生命体“シンビオート”の秘密が明らかになる。前2作の脚本を執筆したマーセルは、本作で長編監督デビューを果たした。
『ヴェノム』シリーズは「もともと3部作で製作してほしいと言われていた」とマーセル監督。トムは「3作合わせて270分の物語です。9年かけて、270分の物語にエディとヴェノムの活躍をできるだけ多く盛り込みました」と三部作を振り返る。
シリーズは完結を迎えたが、「もちろん、まだまだ語れることはあります」(トム)、「これで終わりではないことを願っています」(マーセル監督)とエディ&ヴェノムの未来に期待を寄せており、トムは「材料は豊富にありますよね。まだまだできることはあると思います」と続けた。
エディとヴェノムの関係性はカップルのように親密になり、前作『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)のインタビューでは、トムが「ある意味、エディとヴェノムはもう結婚しているよね」とも語っていた。完結編での二人について、トムは「相利共生の域に達している」と明かし、「あらゆる形でお互いのことを受け入れ、宇宙からの来訪者を受け入れます」と説明した。
そして、予告編公開時から話題になっていたのは、シンビオートの創造主“ヌル”の登場だ。マーセル監督は「私たちはヌルがこの世界に必要であることはわかっていました。しかし、まずはエディとヴェノムの物語を語り、二人の関係性を確立させる必要がありました」と過去作でその存在が語れなかった理由を明かし、「本作は、ヌルに関するイントロダクションでもあり、その一部をお見せすることになります」と期待をあおる。
トムも「ようやく彼ら(シンビオート)がどこからやってきたのか実証する時がきました。ヌルはそのカギとなる存在です」とヌルの重要性について触れる。「サノスと同じく複数の物語をつなげる基盤となります。ヌルは神と名乗り、壮大な物語における大きな脅威として紹介するべき存在です」
ちなみに、エディとヴェノムは前作のミッドクレジットシーンでMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)へと飛ばされ、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のラストにも登場していた。MCUにやってきた二人は、バーテンダーからアース616について学んでいる様子だったが、トムは「エディはヴェノムから教えられたことしか知らないと思います。ヴェノムは(MCUについて)認知しているはずですが、エディはそうではありません」と自身の見解を語っている。(編集部・倉本拓弥)