「光る君へ」岸谷五朗、松下洸平と共演シーンでハプニング!「まさか本当に痛いとは…」
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)でまひろの父・為時を演じる岸谷五朗が17日、福井県敦賀市で行われたトークショーに制作統括の内田ゆきと共に登壇。これまでの撮影を振り返る中で、宋の見習い医師・周明を演じた松下洸平との共演の裏側を語った。
ドラマのオープニングで「留め」にクレジットされる岸谷。為時は藤原一門であるが、下級の貴族。和歌や漢籍に通じる文人でありながら裕福な生活とは縁遠く、長年官職を得られずにいたが、第22回では越前守となり、娘のまひろを伴い越前へ。為時が見事な宋語で漢詩を披露するシーンがあったが、制作統括の内田いわく岸谷は中国語を猛特訓。岸谷はプレッシャーに負けず中国語の先生に95点と高評価を受けるほど上達するも、演出より「うますぎるのでもっと下手に」とまさかのダメ出しをくらい、ショックを受けたとも。何日もかけて都から越前にわたった為時の苦労に思いを馳せ、かつて役づくりのためにブロードウェイにわたったときに感じた「異国に行った感じ」を思い返す一幕もあった。
越前では、周明を演じる松下洸平と初共演。「松下洸平は10数年前に僕は演出家の立場だったので、共演は今回が初めて。まだ小さい舞台しかやってなかったころの洸平と大河で共演できるなんて本当にうれしかったです」と感激した様子だったが、腰を痛めた為時が周明の針の治療を受けるシーンではハプニングも。
「さすが大河ドラマですけど、あの時は背中に型紙を一枚切って3Dで皮膚をつくって貼り付けているんですよね。だから直接針を打てるっていう。(シーンとしては)針を打たれて「ぎゃー!」っていうリアクションなんですけど一回目やったときに、皮膚が敷かれていないところに刺したので本当に刺さって「ぎゃー!」って。洸平は芝居だと思っているので「いいリアクションでしたね、岸谷さん!」って言ってたけど「本当に刺さったんだよ!」って(笑)。それぐらい準備をして、洸平も勉強してやったシーンですが、まさか本当に痛いシーンとは思いませんでした」
さらに、松下に「俺が演出したときに相当うらみがあったんだろうな。10数年の恨みを針に託して(笑)」と岸谷節を炸裂させていた。
イベント直前には、岸谷が為時が訪れた氣比神宮を参拝した。(編集部・石井百合子)