MEGUMI「0から1を作るタイプは叩かれる」マルチに活躍も日本での現状を嘆く
女優・プロデューサーのMEGUMIが30日、都内で行われた映画『ワンダー 君は太陽』(2018年日本公開)再上映記念トークショーに登壇。さまざまなジャンルで活躍するMEGUMIは、日本では新しいことをはじめるたびに叩かれてしまうことを嘆いた。
世界的大ヒット作『ワンダー 君は太陽』は、難病のために特別な顔を持って生まれた10歳の少年・オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)と家族の姿に心打たれる珠玉のヒューマンドラマ。同作のもうひとつの物語『ホワイトバード はじまりのワンダー』(12月6日全国公開)は、いじめによって学校を退学となった少年・ジュリアン(ブライス・ガイザー)の行く先を心配した祖母・サラ(ヘレン・ミレン)が希望に満ちた未来へ導くため、自ら封印していた過去を告白する衝撃と感動のヒューマンドラマ。
新作の公開に先駆けて行われた同イベント。MEGUMIは前作の公開時は「6年生の息子を持つ母として子育てにそれなりに悩んでいたし、赤ちゃんのときから育て方を変えなきゃいけないフェーズだったり、彼の中での人間関係が見えたり見えなかったりする恐怖心もあった」時期だったそうで、「このような家族のように彼を信頼して、ちゃんと社会に出していくことが子育ての一番の目的だと気づかせてくれました」と振り返る。
新作については「自分がいいと思っている人に理不尽なことをされたり、苦手だと思っていた人がひょんなことから自分に何かを与えてくれたりすることってあるじゃないですか。そういうところを素敵に描いていて、人生の指針になるような作品です」と紹介した。
作品にちなみ「救われた出会い」を問われたMEGUMIは、「ないものを立ち上げるのが好き。もともとグラビアやタレントをやって、そのあと女優になって『プロデューサーやるんだ!』『お店出すんだ!』と0から1を作るタイプですが、基本そういう人は叩かれるんですよね」と渋い顔を見せつつ、「『またやんの?』『いろいろ手つけるよね』『お母さんなのに』と否定されているときに『いいじゃん』『面白そうじゃん』と言ってくれる人が必ず一人はいる。そういう人の言葉のみでやれたりする」とポジティブに寄り添ってくれる人が力になっていると打ち明ける。
さらに、「日本は他の国よりも新しいものを否定する国だと思うんです。日本は“新しい形=悪”だというところがある。勤勉で(古いものを)守るという文化は素晴らしいけど、立ち上げる人間としてはちょっとしんどい」とも吐露し、「だからこそ、その瞬間に手を差し伸べてくれた人は一生忘れない。何かあったら絶対にわたしも助けるし、立ち上げる人を見たら必ずサポートすると決めています」と力を込めた。(錦怜那)