池田エライザ主演、阿達慶が映画初出演 タイムリープ×青春ミステリ『リライト』2025年初夏公開決定
俳優の池田エライザが、2025年初夏に公開される新作映画『リライト』で主演を務めることが発表され、特報映像が公開された。ジュニアとしても活動する阿達慶が、池田演じる主人公・美雪が出会う、未来からやって来た転校生・保彦役で映画初出演を果たす。
本作は『くれなずめ』などの松居大悟監督と『サマータイムマシン・ブルース』『リバー、流れないでよ』などの脚本・上田誠(ヨーロッパ企画)が初タッグを組んだ“タイムリープ×青春ミステリ映画”。作家・法条遥の同名小説を原作に、『時をかける少女』へのオマージュを込めて、オール尾道ロケを敢行。時をかける“タイムリープ”作品に、瑞々しい高校時代の青春と謎を散りばめたミステリとして映画化する。
高校3年生の夏、300年後の未来から、ある小説に憧れてタイムリープしてきた転校生・保彦と恋に落ちた美雪。彼からもらった薬でタイムリープした美雪は、10年後の自分から1冊の本を見せられ「あなたが書く小説。……絶対書ける。私に書けたんだから」と言われる。それは、未来で保彦が出会う小説。タイムリープから戻り彼を見送った美雪は、10年後に小説家となり本の出版にこぎつけるが、それを見せるはずの高校生の自分がタイムリープしてこない。謎を探る中で参加した同窓会で、驚愕の真実を知ることになる。
高校時代とその10年後を演じ分けた池田は「美雪として過ごした日々は1年以上経った今も鮮烈に残っています」とコメント。未来人役に挑んだ阿達も「保彦として撮影した僕の高校生最後の夏を、2025年の夏に皆さんにお届けできる事がすごく幸せだなと感じます」と語っている。キャスト・スタッフのコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)
池田エライザ/美雪役
2023年の真夏。尾道の風は東京より幾分か涼しく肌馴染みがよく、映画の撮影なのか、別世界で別の私の人生を生きているのか…。わからなくなるほどの穏やかな時間を過ごしました。
(まさか不思議な未来人と一緒だとは思わなかったけれど…)
美雪として過ごした日々は1年以上経った今も鮮烈に残っています。眩いばかりの甘苦い青春も、脇目も振らず一つのことに打ち込んだ日々も、きっと劇場にお越しになる皆さまにとっての、夏の思い出になると思っています。来年の夏が私も楽しみです。
阿達慶/保彦役
初めての映画が松居組で。僕はすごく恵まれているなと思います。
原作の「リライト」を読ませていただいた時、次の1ページが気になりすぎて気がつくと一晩で読み終えていたのと同じで、撮影期間も明日のシーンはどうなるのだろうと考えていたら、1ヶ月間の撮影も一瞬に感じました。
僕の演じる保彦は300年後からタイムリープしてきた未来人。
クラスメイトとは少し違った空気感を纏う事にいろいろと試行錯誤したことを覚えています。
保彦として撮影した僕の高校生最後の夏を、2025年の夏に皆さんにお届けできる事がすごく幸せだなと感じます。
見る度に様々な発見がある映画になっていると思いますので、公開まで一緒にドキドキしながら楽しみにしていただけたら嬉しいです。
監督・松居大悟
師匠と映画を作りました。
ヨーロッパ企画の上田誠さんは僕の師匠でして、上田さんの作品に出会えていなかったら、今この創作の荒野に立っていないと思います。
師匠に「松居くんとやるならこの作品だ」と仰っていただいて、同い年のバンダイナムコフィルムワークス岡田さんが手をあげてくれて、何年もかけて台本を開発して。尾道で映画を撮りました。
自分と同じく福岡出身の池田エライザさんと、オーディションを経て出会えた阿達慶さん。他にも素敵な役者スタッフが参加してくれていますが、それはまたもう少し先の楽しみです。
こうしてようやくお知らせができることを幸せに思います。
映画『リライト』、2025年初夏という少し先の未来で待っててください。すぐに追いつきます。
脚本・上田 誠 (ヨーロッパ企画)
ちょっと凄まじい青春タイムリープ小説がありまして。「リライト」というとんでもないのがあるんだよ松居くん、と興奮気味に伝えたら、松居くんも読んで同じように興奮したようで、これ映画にできたらすごくない? となり。原作の法条遥先生のご海容のもと、松居くんとただならぬ苦楽を共にし、そしたらほんとうに凄まじい映画ができました。監督なのに松居くんと書いているのは、15年来の旧知の仲だからです。だけど映画をつくったのはこれが初めてです。もう二度と作らなくていい、と思えたほどの、青春の煌めきと恐ろしさを閉じ込めた映画です。
原作・法条遥
全編にわたって、わりとゆったりと進行しているのに、要所でおさえるべきところをしっかりとおさえていて、それでいてくどくないような仕上がりになったのに驚いています。
展開上、過去編はさわやかに、それでいて含みを持たせなければならないのに、そうした難しい作りを、よどみなくストーリーに組み込んだ完成度が素晴らしいと思いました。
監督およびスタッフの皆様、そして出演者の方々に感謝を申し上げます。