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『はたらく細胞』キラーT細胞(山本耕史)&NK細胞(仲里依紗)アクション秘話!ベストの演技を生むアプローチ

仲里依紗が演じるNK細胞
仲里依紗が演じるNK細胞 - (C)清水茜/講談社 (C)原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 (C)2024 映画「はたらく細胞」製作委員会 (C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.

 清水茜の人気コミックを永野芽郁佐藤健のダブル主演で実写化した映画『はたらく細胞』。本作で、細胞たちの異次元のバトルを演出したアクション監督の大内貴仁が、キラーT細胞役の山本耕史とNK細胞役の仲里依紗のアプローチに触れながら、本作のアクションについて語った。

【画像】仲里依紗、美背中披露!『はたらく細胞』レッドカーペット

 本作は、『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』などの大ヒットコメディーを手掛けた武内英樹監督がメガホンを取り、擬人化された細胞たちが一生懸命に働く姿を描くファンタジー。外部から侵入した細菌やウイルスを排除する、白血球[好中球](佐藤)をはじめとする細胞たちのバトルシーンでは、各キャラクターが体を張ったアクションを披露する。

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 山本が演じるキラーT細胞は、強力な殺傷能力を持つ免疫細胞の主力部隊。ヘルパーT細胞(染谷将太)の命令で出動し、仲間たちと協力しながら、己の肉体を武器にして戦うキャラクター。俳優としての実力はもちろん、肉体派としても知られる山本にピッタリの役柄だ。大内も「山本さんは役者としての経験もアクションの経験も豊富な方なので、初めてお会いした時点で、僕らの考えをしっかり伝えて、意思疎通することができました」と振り返る。

山本耕史のキラーT細胞

 「原作を読んだ時に、キラーT細胞はとにかく突き進むパワーキャラというのと同時に、『よっしゃ、行くぞ!』と仲間たちを鼓舞して戦うリーダー的な存在という印象が強かったんです。ただ単にパワーが強いだけではなく、一人でも戦える強さを持ちながらも、仲間同士の結束を生かして戦うキャラクター像をアクションで広げたいと考えていました」

 「僕たちの考える方向性を提案したところ、山本さんもとても気に入ってくださって、仲間たちとのセリフの掛け合いに関するアイデアをいろいろと出してくれました。例えば、撮影中やアクションのレッスンの最中に『ここでこんなことを言ったら面白いですよね』とか、『こういう掛け合いで仲間が“イエッサー!”って返してきたら面白いですよね』など、積極的に提案をいただいて、本当に楽しいやり取りができました」

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 一方、仲が演じるNK細胞は、命令を必要とせず、自由に戦いに赴く一匹狼。大内は「仲さんもこれまでいろいろなアクションを経験されてきていますが、僕たちが提案するレベルのものに取り組むのは初めてでした。最初に僕が用意したVコンテ(ビデオコンテ)を見せた時も、『本当に私がこれをやるんですか?』という感じで、少し不安を感じていらしたのだと思います」と振り返るが、実際の撮影では、仲の俳優としての凄みを感じたという。

 「仲さんは、山本さんのように具体的な提案をいただくというよりは、こちらのイメージを伝えたうえで、カメラを通して彼女の表情やアクションを見るという感じでした。そうすると、こちらの想定を超えるパフォーマンスを自然と見せてくれるんです。あらためて、俳優によって役へのアプローチは全く違うんだなと感じました」

 「(アクションの)手を覚えている段階ではわからないのですが、集中してお芝居をのせたアクションを見せた瞬間にガラッと変わるんです。僕らのやりたいイメージを伝えて、仲さんがキャラクターに完全に入り込むと、刀の振り方や表情、動きの一つひとつが本当に自然でベストな形になるという感じでしょうか。シンプルなアクションひとつとっても、仲さんが演じると全く違うものに見えるんです。テクニックの問題ではなく、彼女がキャラクターをそのアクションにのせることで、魅力が倍増する。『もっとこうやったほうがいいですか?』と聞いてくるのではなく、自然にそれを形にしてしまうタイプ。そういう人は本当に珍しいと思いますね」

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 集団と個人の違いもあり、キラーT細胞とNK細胞は犬猿の仲。しかし、そんな彼らが、全ての細胞の敵となる、ある細胞(Fukase)の脅威を前に、意思を同じくして戦うクライマックスは本作の大きな見せ場。大内も「山本さんと仲さんが、仲間のために共に戦うキラーT細胞と、一匹細胞のNK細胞のキャラクター付けをしてくれたおかげで、二人が白血球のために道を切り開くクライマックスシーンでは、細胞同士の一体感みたいなものが生まれたと思います。観客の皆さんにもそれが伝わればうれしいですね」と自信をのぞかせた。(編集部・入倉功一)

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