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小芝風花「悪役もやってみたい」声優で広がる活動の幅

小芝風花、王女ヘラ役・アニメ吹替への挑戦!『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』インタビュー » 動画の詳細

 長編アニメーション映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(12月27日全国公開)の日本語吹替版で、主人公・ヘラ役を務めた小芝風花。『くるみ割り人形と秘密の王国』『ツイスターズ』で実写映画の吹替経験はあるものの、アニメーションの吹替は本作が初めて。ハリウッドの人気シリーズともあり「すごく怖くなった」と心境を打ち明けた小芝が、本作での挑戦や、活動の幅が広がる現状について語った。

【動画】小芝風花、『LOTR』新主人公に憧れ インタビューの様子

 ピーター・ジャクソン監督がJ・R・R・トールキンの小説「指輪物語」を三部作で映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』は、世界を滅ぼす魔力を秘めた“指輪”を手にした主人公・フロドと9人の旅の仲間たちの壮大な冒険を描いたファンタジー。「攻殻機動隊 S.A.C.」「東のエデン」などで知られる神山健治が監督を務めた本作は、三部作の200年前を舞台に、騎士の国ローハンの宿命を背負う若き王女・ヘラが、中つ国の運命を左右する伝説の戦いに身を投じるさまをオリジナルストーリーで活写した。

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劇中で成長する王女・ヘラに憧れ

小芝が声を当てた王女・ヘラ - (C) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

 ファンタジーの金字塔である『ロード・オブ・ザ・リング』三部作を観た小芝は、「指輪を手に入れたことで欲望が露呈するところは、キャラクターの心の中をリアルに映し出しているような気がして、ファンタジーなのにすごく怖さを感じました」とジャクソン監督が追求したリアルな世界観に圧倒されたことを明かす。

 全世界が熱狂したシリーズの新作とあって、「吹替声優の経験がない私が、簡単に『やりたい!』と言っていい作品ではないかなと、すごく怖くなって……。アニメーションの映像から自分の声が流れることが馴染まなくて、 一人だけ人間が混ざっているような感覚だったんです」と不安もあった。「それでも、監督に『本当にわからないことだらけなので、よろしくお願いします』とあいさつしたら、すごく優しく迎え入れてくださって、収録はリラックスして臨めました」

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 自身が声を当てた主人公・ヘラは「すごく強い女性」と表現する。ローハンの運命を背負い、民を守るために戦う王女としての姿はもちろん、等身大の女性としての弱さも垣間見えるといい、「1人の女性が成長していく物語でもあるので、そこを声で表現できたらということを意識していました」と振り返った。

 また、劇中で成長していくヘラに「憧れます」とも語る小芝。「危険を顧みず、守るべき人のために剣を向ける強さ。私も年齢を重ねて、年下の共演者の方も増えてきた中で、自分が引っ張っていけるような強い女性になっていきたいと思いました」

2度目のタッグ、津田健次郎の演技から学んだこと

津田健次郎が演じた宿敵・ウルフ - (C) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

 奇しくも、本作の日本語吹替版キャストには『ツイスターズ』でタッグを組んだ津田健次郎が名を連ねている。津田は、ローハンに反旗を翻すヘラの幼馴染・ウルフ役を担当。津田の声に安心感をかんじるという小芝は「心強かったです」と再共演を喜ぶ。

 『ツイスターズ』でアフレコに挑戦した際、小芝は「自分の声にブレがある」という課題点があったと告白。共演していた津田の演技から、声優としての技術に関して学ぶことが多かったそうだ。

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 「津田さんは安定感がすごくて、感情は出ているけど声のブレが全然ないんです。私は感情を優先しすぎてしまい、声がブレてしまっていました。津田さんの安定感のあるお芝居を聞いた時、『リアルで自分がお芝居する時と声のお芝居で、声の幅が全然違うんだ』ということも勉強させていただいて。今回は、なるべく感情をしっかり作りつつ、声がブレすぎないようにということを課題にして、収録していました」

2025年は「関われる場所をもっと広げていきたい」

大河ドラマからはじまる2025年 - 写真:杉映貴子

 2024年は「大奥」「GO HOME ~警視庁身元不明人相談室~」といったドラマ出演はもちろん、『ツイスターズ』『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』と声優の仕事が連続した1年となった。以前から声優に興味があった小芝は「 実写とアニメーションと立て続けに経験させていただき、この経験が自分のお芝居の幅を広げて、さらに普段のお芝居が声のお仕事にも活かせるのではないかと思いました。そのためにも、いろいろなジャンルのお芝居ができたらいいなと思います」と意欲を見せる。

 年末に本作が劇場公開された後、2025年1月には大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」も控えている。小芝は、来年の目標として「関われる場所をもっと広げていきたい」と宣言する。「全てが勉強になりますし、どこか一つに集中することよりは、いろいろなものを吸収して成長していきたいなと思います」

 さらに小芝は、「悪役もやってみたいです」と新境地の開拓にも前向きだ。「芯の強い役やまっすぐな役柄が多いので、ダークな心を持った役にあまり挑戦したことがないんです。なので、アニメーションでも悪役の声だったり、負の感じを出した役ができたら嬉しいです」(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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