リドリー・スコット、スタジオと揉めてビージーズ映画の撮影を延期「俺のギャラは高いが、腕はクソいい」
リドリー・スコット監督(87)がパラマウントと契約で揉めたため、今年春に予定していたビージーズの伝記映画『ユー・シュッド・ビー・ダンシング(原題) / You Should Be Dancing』の撮影を延期したとGQに語った。
【画像】スコット監督の前作『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』
同作は脚本、キャスティング、ロケハンも済んでいたが、思わぬ壁にぶち当たったという。スコット監督は「スタジオが契約を覆したんだ。俺は『君たちはそんなことはできない』と言った。彼らは譲らず、俺は『では、警告する。俺は立ち去るよ。次の映画に取り掛かるから』と言った。彼らは信じなかったが、俺はその通りやったわけさ」と明かす。
「俺は行き過ぎたことを要求された。だから俺は言ったんだ、『お断り。次!』とね。彼らは俺の契約が好きじゃなかった。だから俺は言ったのさ。じゃあ俺は先へ進むよ。俺のギャラは高いが、腕はクソいいんだってね」とざっくばらんと続けた。
そのため、スコット監督はこの春から『プリシラ』のジェイコブ・エローディが主演を務めるスリラー『ザ・ドッグ・スターズ(原題) / The Dog Stars』の撮影をすることにしたとのこと。ただ、スコット監督はビージーズ映画の契約についてもスタジオと落としどころが見つかるだろうと考えていると語っていた。実際、スコット監督の制作会社スコット・フリーはVarietyに、スコット監督は2作の撮影順を入れ替え、ビージーズ映画については今年の秋に撮影に入ると認めた。パラマウントの関係者も秋の撮影を認めており、どうやら契約の問題は解決したようだ。(編集部・市川遥)