『劇映画 孤独のグルメ』に登場する店の人は“ご本人”だった
松重豊が監督、脚本、主演を務める『劇映画 孤独のグルメ』(公開中)に登場する“お店の人”は、現地の“ご本人”だったことがわかった。
原作・久住昌之、画・谷口ジローの同名人気コミックをもとに、2012年よりスタートした本シリーズは、松重ふんする輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が、営業先で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいと思ったものを自由に食す、至福の時間を描いたグルメドキュメンタリードラマ。初の映画化となる本作は、日本だけでなくフランスや韓国を舞台に、五郎の“究極のスープ探し”の旅が描かれる。内田有紀、磯村勇斗、塩見三省、杏、オダギリジョーと、かつてドラマ版に登場した滝山役・村田雄浩らも出演する。
これまでのドラマシリーズでは、五郎が訪れる店はどれも実際に存在するが、店の人たちは役者を起用してきた。しかし、今回登場する3つの店は違う。五島編で五郎がちゃんぽんを食べる「みかん屋食堂」、釜山の食堂「ジニの店」、パリの「ル・ブクラ」にかんしては、マダムとおかみさん役をご本人が演じている。
その理由について、松重監督は「お会いしてお話する中で、『役者さんに頼まなくても、ご本人が上手にやってくれるんじゃないか』と感じて出てもらったんですが、まさしく素晴らしいお芝居をしてくれまして。パリの『ル・ブクラ』のマダムは、本当にフランスである程度のキャリアある女優さんかな、と思うようなお芝居をされていて。でも、僕は元々俳優部なのでだいたい分かるんです。『この人は芝居ができるだろうな』って。とにかくリラックスしてもらえれば、いいお芝居をしていただけるだろうという期待に、見事に応えてくれました」と明かした。(今井優)