デミ・ムーア、衝撃の怪演で62歳にしてオスカー初ノミネート!美と若さに取りつかれた女性描くゴアホラー
第97回アカデミー賞
映画『サブスタンス』で美と若さに取りつかれた主人公役で衝撃的な怪演を見せた女優のデミ・ムーア(62)が、第97回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。40年以上のキャリアを誇るデミだが、これが自身初のオスカーノミネート。「信じられないほど光栄です」と ABC News などに声明を出した。
【画像】美しい…デミ・ムーア演じる主人公の“若く、より良いバージョン”
裸体を恐れることなくさらけ出し、老いへの恐怖を具現化したかのような衝撃的な姿も披露した『サブスタンス』での怪演が高く評価されているデミは映画賞レースで毎度名前が挙がるようになっており、先日もゴールデン・グローブ賞女優賞を初受賞したばかり。デミは「オスカーにノミネートされたことは信じられないほど光栄ですし、夢見たもの以上の過去数か月でした。こんな風に認めていただけたことに対する喜びと圧倒的な感謝の気持ちは、本当に、どんな言葉でも表しきれないほどです。わたしにとってだけでなく、この映画が象徴するものにとっても意味のあることです」と喜んだ。
本作でデミが演じたのは、一世を風靡したスターのエリザベス。エアロビ番組のホストとして長年人気を博していたが、年齢を理由に番組をクビになってしまう。そんな時、細胞分裂を利用して“若く、より良いもう一人の自分”を生み出すことができる怪しげな注射薬「サブスタンス」を手に入れたエリザベスは早速使用し、自分の中から若く美しいスー(マーガレット・クアリー)を生み出す。“エリザベスとスーは1週間ごとに入れ替わらないといけない”など「サブスタンス」の継続的な使用にはルールがあるが、若く美しくいることの中毒性はそれを狂わせ、彼女を破滅へと導いていくことになる。
デミがオスカー初ノミネートにして初受賞となるのか、注目される。第97回アカデミー賞授賞式は現地時間3月2日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。(編集部・市川遥)