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「相棒」中園参事官へ相次ぐ賛辞 一捻りあった衝撃事件【ネタバレあり】

好感度が上がりまくった中園参事官
好感度が上がりまくった中園参事官 - (c)テレビ朝日

 5日に放送されたドラマ「相棒season23」(テレビ朝日系・毎週水曜よる9時)の第14話「中園照生の受難」では、preseason1からのレギュラーキャラクターである警視庁刑事部参事官・警視正の中園照生(小野了)が誘拐される衝撃事件が描かれた。SNSでは「昨今の真偽不明な情報で決め付け、私刑を加える風潮を皮肉るような話からもう一捻りあって面白かった」という展開の妙を楽しんだ声と共に、「ただただ、てるおがカッコイイ回だった」「とりあえず巻き込まれがすぎるので一週間ぐらいはみんなてるおに優しくしてあげてください」と中園への賛辞が相次いだ。(以下、第14話の内容に触れています)

【画像】まさかの不倫疑惑も…女性に抱かれて焦る中園参事官

 連絡が取れなくなった中園の捜索を捜査一課に押し付けられた特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は、さっそく中園家の隣人から、奥さんと娘さんは海外旅行中であること、中園が退職後の趣味を探していると聞いた。右京は、中園家にあった棚から、盆栽を選んだのだろうと推測する。

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 右京と薫が道で中園のものと思しきバッグチャームを拾い、拉致を疑いはじめたころ、内村刑事部長(片桐竜次)のもとに中園の動画が送られてきた。「ジャスティーズ」と名乗っていた私人逮捕系動画配信グループのリーダー・永瀬優斗(山口大地)の釈放を要求、通らないなら中園は殺されるのだという。中園は、マスコミで問題視された際にジャスティーズを「正義などという言葉を口にする資格はありません」と悪しざまに非難しており、その逆恨みだと思われる。動画はメンバーの1人、蛯原のスマホから送られていた。

(c)テレビ朝日

 匂いに敏感な薫は、拉致現場で塗料の匂いを感じ取った。盆栽に使われる癒合剤ではないかと気づいた右京は、中園が通い始めていた盆栽教室を訪ね、主宰の結城江梨子(西山繭子)に、中園はクラスの人気者だったと聞く。が、中園と江梨子が抱き合っていた不倫現場の目撃証言も得た。

 捜査一課は、小宮山冬樹(イワゴウサトシ)の言葉からメンバーの野田を確保するが、野田は中園を家の前で待ち伏せして一発殴るという計画を立てただけで、誘拐はしていないという。では、蛯原1人が暴走した結果なのか? しかし、中園の瞳の映りこみ映像から犯人が覆面をしていることが判明し、顔を世間に明かしているジャスティーズの犯行ではなく、彼らによって冤罪被害にあった人物の報復ではないかと右京は指摘する。蛯原のスマホは何者かに盗まれていた。

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 江梨子によると、盆栽教室で中園とトラブルになった人物はいないという。夫からのDV被害で2年前に離婚した江梨子が、嫌な視線を感じて恋人のふりをしてほしいと中園に頼み、抱き合う形になったのだ。トラウマに苦しめられていた江梨子に「カウンセリングにつなぎます」と中園は真摯(し)に対応していた。

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 中園のあとに入会した男・加藤が怪しいと、江梨子に男の写真を出してもらった右京は、薫に「ダメもとで彼らに確認してもらえますか?」と依頼。薫は「はい……何をですか?」とピンと来ておらず、右京は少々あきれ顔だ。

 薫からの電話に「トンチキ亀!」と言いつつ出る伊丹憲一(川原和久)。薫から送られた画像を、伊丹が聴取中だった蛯原に確認すると、加藤はかつてジャスティーズが痴漢冤罪をかけた男だと判明した。

 不倫のことを映像で懺悔しろという拉致犯に向かって「やってもいない罪を懺悔などできるかー!」と叫ぶ中園。警察だって無実の人間を何日も閉じ込めると拉致犯は怒るが、そこに右京が「それはご自身のことでしょうか」と乗り込んできた。加藤は実は小宮山で、ジャスティーズと警察の両方を憎んでいたのだ。だが、「濡れ衣を着せて拘束して連れ去って、おまえは自分がされて苦しんだことをやっちまったんだよ」と薫に言われ、「これ以上、罪を重くしてはいけません」という右京の言葉に、小宮山はこうべを垂れた。

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 江梨子の家の庭で、シャクナゲにふさわしくない石灰が置かれていたことから、右京は庭に何かが埋められているのではないかと推測していた。石灰は臭い消しに有効だ。中園が警察の人間だったから、盆栽教室から追い出すために小宮山を利用したのだろうという右京に、中園の明るさに気を許してすべてを話してしまいそうで自分が怖かったと、江梨子は打ち明ける。庭からは、元夫の白骨死体が発見された。

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 助けられた際に「ああ、杉下、あり……よくやった」と中園。江梨子への対応の真面目さも踏まえて「ありがとうって言いかけるとこが中園さんの人のよさ」「中園さん普通に正義感の強い警官だ」と中園の人柄を褒める声が上がる一方で、隣家の男が手芸教室で作ったという「腰巾着」に嫌な顔をしたり、「目の上のたんこぶ」を切ることに快感を覚えたりと、内村への複雑な思いが随所に見えた回でもある。退職後の趣味の話で「俺がうった蕎麦をお前がゆでるっていうのはどうだ?」という内村の言葉に中園の表情が固まってしまったことに、それはよく表れている。「内村部長なんだかんだで中園参事官好きだなおいw」「退職後も関係性続けるつもりな部長てるおのこと好きすぎない?」という声がSNSにあふれたのは、中園には不本意かもしれない。

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 また、伊丹が薫に向かって「トンチキ亀」と言うシーンも2回あり、「しかし聞けば聞くほど亀山薫のあだ名量産する伊丹憲一愛しすぎるな……お前……さては亀ちゃん大好きだろ……?」という声も。犯人確保について「俺らってことで」という伊丹に「はいはい、いいとこどりってことね」と言いながら薫が手柄を譲る姿もあった。「相棒」に登場する相棒は、右京と薫だけではないということだ。

 ラストは、「美和子スペシャルお花見バージョン、腕を振るっちゃいますよ」という張り切った美和子(鈴木砂羽)の恐怖の言葉が。「それはあかんー」「美和子スペシャルでみんな固まるの草」という声がSNSに多数あがっていた。

 来週は薫が監禁されるようで「薫ちゃんあなたまた……」と彼の不憫さに同情する声も。さらに、ゲストは佐野史郎。ワイン評論家を演じたseason5第9話「殺人ワインセラー」での怪演が印象深かったため、一時トレンドに名前が挙がっていた。「佐野さんうれしい!」「うおー楽しみだ」と期待が高まっている。(文・早川あゆみ)

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