「ガッチャード」藤林泰也、26歳迎え「いい男になった」 本島純政「もともといい男」と同意も即撤回

俳優の本島純政が21日、新宿バルト9で行われたVシネクスト『仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS/ホッパー1のはるやすみ』の初日舞台あいさつに出席。本作を通じて成長したことについて、「芝居の向き合い方を教えていただいた」と明かした。この日は共演者の藤林泰也、安倍乙、富園力也、加部亜門、そして山口恭平監督も来場した。
【動画】卒業の日にタイムリープ…『仮面ライダーガッチャード GRADUATIONS』本予告
昨年の8月25日に最終回を迎えた特撮ドラマ「仮面ライダーガッチャード」のその後を描いた本作。高校の卒業式を迎えた主人公・一ノ瀬宝太郎と富良洲高校の仲間たちだったが、同じ状況を何度も繰り返していることに気付き……という物語だ。
公開初日を迎えた本島は、「ついにこの日が来たなという感じ。さみしいなという思いもありつつ、それでもこうやって作品を皆さんに届けられるのがすごくうれしいなと思います。ガッチャードの集大成としてスタッフ・キャストみんなが全力を注いで頑張った作品なので、その思いが届けばうれしいなという心境です」と力強くコメント。藤林も「この作品を撮影したのはちょっと前。この作品が公開されるのは卒業の季節だなと思っていました。それがついに公開されることになり、卒業というのが身近になっている時期なので、この作品が皆さまに響くんじゃないかなと思います」と続けた。
そんな藤林は、前日の2月20日が26歳の誕生日。会場からの「おめでとう!」という祝福の声を受けた藤林は「去年の25歳は『ガッチャード』に携わって成長させていただいた年だったので、今後もいい作品に出て、皆さんにエンターテインメントを届けられるように頑張っていきたいなと思っております。そして僕の誕生日プレゼントとして皆さんに望むことは、皆さんにいい口コミを書いていただきたいということ。そうやってひとりでも多くの方に届けばなと願っております」と会場に呼びかけた。
キャスト陣を笑顔で見守っていた山口監督は、「『ガッチャード』らしさはみんなの若さと明るさ。それはテレビ本編からずっと続いていること」と切り出すと、「そんな『ガッチャード』の良さを今回も出せたかなと思いますし、そこを楽しんでいただきたい。それとVシネクストということで、テレビの本編が終わって、ちょっと時がたってからの公開になるので。あらためて『ガッチャード』の良さを見ていただきつつ、作品としては卒業アルバムのような思いでつくらせていただいた。懐かしいキャラクターも出てくるので、もう一度観ていただけたら」と呼びかけると、会場から拍手が送られた。
キャスト陣にとって「『ガッチャード』に出会って成長したこと」とは何なのか。まずは本島が「お芝居の向き合い方をこの1年で教えていただいたので、そこが変わったかなと。最初は演技もはじめての経験だったから、何からどう手をつけていいのか分からなかったけど、監督さんに台本の読み方を教えていただいたからこそ、芝居の向き合い方が自分でもつかめてきて。そこが変わったところかな」と語ると、藤林が「26歳になったので、まわりの空気を読めるようになった。自分でも落ちついていい男になったと思います」と冗談めかして会場は大笑い。本島が「もともといい男だけどね」と続けるも、躊躇なく「まあね!」と返した藤林にドッと沸いた会場内。本島もすかさず「前言撤回です!」と返すなど、和気あいあいとした様子だった。
さらにほかの登壇者たちが、成長したことについて「仲間とのきずなを深めたこと」などと語る中、加部が「1年間、無遅刻無欠勤で頑張りました!」と報告すると会場からはねぎらいの拍手が。さらに「僕はみんなと1対1ではなく、3~4人で芝居をすることが多かったんですけど、1年でどんどん、みんなの受け答えのスピードが変わってきたり、引き出しが増えていって。その様子を間近で見ることができて僕もすごく楽しかった」と語ると、共演者たちから「監督みたいなこと言ってる!」「同い年とは思えない」とちゃかされて会場は大笑い。
加部の言葉を受けて「本当に楽しかったよね」と深くうなずいていた山口監督は、「やはり最初はみんな、演じるだけでがむしゃらという感じがあって。ほかに考える余裕がなかったところもあったと思いますけど、終盤になると自分からこうしたいと言うようになった。自分からつくりあげていく芝居をやっていくんだという余裕も生まれて。そこに成長を感じた」とコメント。
さらに藤林演じるスパナと、本島演じる宝太郎が戦うシーンについて「あそこのふたりの芝居は、ふたりがこれまで積み上げた結果、あの芝居になったというか。僕の想像を超えている芝居を現場でやってくれたので。ああいうところに成長を感じましたよね」と称賛すると、藤林が「これはぜひいっぱい書いてください」と報道陣にリクエスト。それを横で聞いていた本島が「絶対そういうのは自分で言わない方がいいよ。いい感じで終わりそうだったのに……」と残念そうな顔を見せるなど、仲のいい登壇者たちの和気あいあいとしたやり取りで、終始大盛り上がりのイベントとなった。(取材・文:壬生智裕)
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