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助演男優賞はキーラン・カルキン!オスカー初ノミネートで受賞

第97回アカデミー賞

初オスカーを手に! キーラン・カルキン
初オスカーを手に! キーラン・カルキン - Kevin Winter / Getty Images

 第97回アカデミー賞授賞式が現地時間2日に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、キーラン・カルキン(42)が『リアル・ペイン~心の旅~』(公開中)の演技で助演男優賞に輝いた。『ホーム・アローン』のマコーレー・カルキンの弟としても知られるキーランは、同映画賞で初ノミネートにして受賞となった。

【画像】キーラン圧巻の演技!『リアル・ペイン~心の旅~』場面写真

 オスカー像を受け取ったキーランは、ジェシーに対して「あなたは天才だ。もう二度と言わないから、しっかり噛みしめておいて。この映画をありがとう」と感謝を伝える。さらに、授賞式には妻ジャズ・シャルトンも出席しており、オスカーを受賞したら4人目の子供を産むと約束していたというジャズに対して「さっそく子どもを作ろう」と語りかけた。

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 『リアル・ペイン~心の旅~』は、かつて兄弟同然に育ち、近年は疎遠になっていた従兄弟のデヴィッド(ジェシー・アイゼンバーグ)とベンジー(キーラン・カルキン)が数年ぶりに再会し、亡くなった祖母を偲ぶため彼女の故郷であるポーランドを旅するロードムービー。ツアー旅行に参加した二人は、目的地であるマイダネク(ナチス・ドイツが設置した強制収容所の一つ)へ向かう道中でポーランドのさまざまな地を巡るなかでそれぞれの葛藤と向き合っていく。『ソーシャル・ネットワーク』で俳優としてブレイクし、『僕らの世界が交わるまで』で監督デビューした才人ジェシー・アイゼンバーグがメガホンをとり、キーランと共に主演を務めた。

 キーランが演じたベンジーは、自由奔放、直情的であり誰とでもすぐに打ち解けられる一方、気分にムラのある情緒不安定なキャラクター。アカデミー賞の前哨戦となる全米映画俳優組合賞(SAG賞)、全米批評家協会賞、NY批評家協会賞、LA批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞などで助演男優賞を総なめにし、下馬評通りの受賞となった。

 キーランは、子役時代は兄マコーレーの主演作『ホーム・アローン』シリーズ(1990・1992)や『花嫁のパパ』シリーズ(1991・1995)などに出演。主演作『17歳の処方箋』(2002)が高い評価を受け、放送映画批評家協会賞の若手俳優賞を受賞。2018年に始まったドラマシリーズ「メディア王 ~華麗なる一族~」では富豪一族のエキセントリックな三男を演じて注目を浴び、2024年のエミー賞とゴールデングローブ賞ドラマシリーズ部門で主演男優賞を受賞した。

 ほか助演男優賞ではユーリー・ボリソフ(『ANORA アノーラ』)、エドワード・ノートン(『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』)、ガイ・ピアース(『ブルータリスト』)、ジェレミー・ストロング(『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』)がノミネートされていた。(編集部・石井百合子)

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