【今夜】日本アカデミー賞、最優秀賞に輝くのは?
第48回日本アカデミー賞

第48回日本アカデミー賞(2025)授賞式が14日、グランドプリンスホテル新高輪にて開催され、よる9時より日本テレビ系で放送される。先日発表された優秀賞では『正体』が最多12部門13賞を受賞したが、果たして最優秀賞の行方は?
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1978年から始まり、今年で48回を迎える日本アカデミー賞は、日本映画の振興に寄与することを目的とした日本アカデミー賞協会主催の映画の祭典。今回は2024年1月1日から12月31日までに公開され、選考基準を満たした作品(日本映画149作品、外国映画204作品)に対して4,046名の日本アカデミー賞協会会員による投票が行われ、各部門の優秀賞と新人俳優賞が決まった。最優秀賞は、先に決定した15部門の優秀賞受賞者と受賞作品を対象に、協会員全員が最終投票を行う。
染井為人による同名小説を映画化したサスペンス『正体』は、優秀作品賞をはじめ、藤井道人の優秀監督賞、藤井と小寺和久の優秀脚本賞、横浜流星の優秀主演男優賞、山田孝之の優秀助演男優賞、山田杏奈と吉岡里帆の優秀助演女優賞など、最多となる12部門で13の優秀賞を受賞。同部門で受賞した山田と吉岡の最優秀賞の行方はいかに?
たった1館での公開から口コミが広がり、全国へと拡大公開された話題のインディーズ映画『侍タイムスリッパー』は、優秀作品賞、安田淳一の優秀監督賞や優秀脚本賞、山口馬木也の優秀主演男優賞など7部門で受賞。雷に打たれた武士が現代の時代劇撮影所にタイムスリップし、斬られ役として生きていく姿を描くコメディーで時代劇愛に満ちた本作が、何部門で最優秀賞に輝くのか注目だ。
『正体』『侍タイムスリッパー』以外に優秀作品賞に選ばれたのは、原泰久の漫画を山崎賢人(崎=たつさき)主演で実写化した大ヒットシリーズの第4弾『キングダム 大将軍の帰還』、人気ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の世界とつながるシェアード・ユニバース映画としても注目を浴びた、満島ひかり主演作『ラストマイル』、瀬尾まいこの同名小説にオリジナル要素を加え、松村北斗(SixTONES)と上白石萌音のダブル主演で映画化した『夜明けのすべて』と、多彩な作品がそろった。
優秀主演男優賞には横浜、山口、山崎のほか、『カラオケ行こ!』で中学生に歌唱指導を仰ぐヤクザを情感たっぷりに演じた綾野剛、『碁盤斬り』で復讐に燃える武士を熱演した草なぎ剛(なぎ=弓へんに剪)が名を連ねる。
優秀主演女優賞は満島と上白石のほか、『ミッシング』で失踪した愛娘を探し続ける母親を力演した石原さとみ、『あんのこと』で過酷な環境で育った少女を快演した河合優実、『九十歳。何がめでたい』で実在の作家をエネルギッシュに演じた草笛光子が受賞した。
各部門で最優秀賞の栄冠を手にするのは果たして誰なのか? 授賞式の司会は、昨年『怪物』で最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラと、第43回より連続6回目となる羽鳥慎一が務める。(編集部・小松芙未)