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風間俊介、「べらぼう」鶴屋役は「笑えば笑うほど憎たらしいと思ってもらえるように」

風間俊介
風間俊介

 俳優の風間俊介が23日、渋谷・NHKホールで行われた大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ファンミーティングに出席。自身が演じる鶴屋喜右衛門の“含み笑い”のシーンがフィーチャーされると「本音と建て前を愛している人。裏でどう思っているのか、想像しながら見てほしい」と呼び掛けていた。イベントには安田顕中村隼人水野美紀鉄拳も登壇した。

【画像】安田顕、水野美紀らとファンミの様子

 本作は、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴、東洲斎写楽らを世に送り出し“江戸のメディア王”として時代の寵児になった蔦屋重三郎(横浜流星)の生涯を描く物語。風間演じる鶴屋喜右衛門は、江戸市中の地本問屋のリーダー的な立ち位置で、新規参入を目指す蔦重の前に立ちはだかる存在だ。

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 鶴屋は、劇中で印象的な“含み笑い”を連発する。風間は爽やかな笑顔であいさつするが「今こうして笑っていますが、信じてくれますか?」と会場に呼びかけると「にこやかにしていますが、裏に何かあるかもしれませんよ」と客席を煽る。すると水野が「とても夢の国が好きな人とは思えない」と発言して笑わせていた。

 そんな鶴屋を演じる風間は「本音と建て前を愛している人。裏でどんなことを考えているのか、想像しながら見てほしい」と言い、鶴屋が引手茶屋(客に女郎を紹介する案内所)の駿河屋(高橋克実)に階段から突き落とされ「覚悟しろや、この赤子面」と宣戦布告されるシーンに触れた。「鶴屋には鶴屋の正義がある。自分たちの立場からすれば、許せないという信念もある。一方で、蔦重側からすれば憎たらしい存在になる。だから僕が笑えば笑うほど憎たらしいと思ってもらえるように演じています。そう思ってもらえれば、それだけ鶴屋というキャラクターを愛してもらえていると思えるから」と前向きに捉えていることを明かした。

 さらに風間は「たおやかに、しなやかに動くようにしています。そうすればより憎たらしく見えると思う」と役づくりについて語ると「鶴屋は、蔦重に会った瞬間から、彼の才能を認めていると思うんです。だからこそ参入させてはいけないと妨害する。大店としての背負うものがあるので、蔦重の自由さが羨ましいと思っているし、蔦重もこちらの立場を欲しがっているところがある」と蔦重との関係を分析した。

 イベントの応募件数はおよそ5,900件、倍率はおよそ4倍だった。ファンミーティングの様子は3月30日午後5時よりBSP4Kで、4月12日午後5時10分よりNHK総合で放送される。(磯部正和)

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