「べらぼう」平蔵がさらっとイケメン自慢 久々のカムバックで大活躍に驚き&歓喜

横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほかで放送中)の30日放送・第13回では、歌舞伎俳優の中村隼人演じる長谷川平蔵宣以がカムバック。さらっとイケメンを自慢する相変わらずの愛すべき人柄や、デキる男としての覚醒ぶりに沸いた(※一部ネタバレあり)。
第13回「お江戸揺るがす座頭金」では、タイトルが示す通り鳥山検校(市原隼人)らが絡んだ座頭金を巡るエピソードが展開。蔦重(横浜)が地本問屋の鱗形屋(片岡愛之助)が再び偽板の罪で捕まった知らせを受け動揺する一方、江戸城では旗本や大名までもが座頭金の返済に苦しむ窮状を知った田沼意次(渡辺謙)が平蔵にある密命を下す……。
平蔵が意次の前に姿を現したのは17分を過ぎたころ。途端にSNSでは「鬼平キター!」「カモ平キター」「お久しぶり!」と歓喜の声が続々。かつて吉原で花の井(現:瀬以/小芝風花)に入れあげ、親の遺産を食いつぶした遊び人だった彼だが、チャームポイントのシケも仕舞われておりキリリとしたたたずまい。その変わりように「鬼平が仕事しに来た」「きりっとしてるね」「立派になったぜ」と沸いていた。
西の丸を出たがっている者として紹介された平蔵に、意次は「かの火付盗賊改、長谷川の息子か」と名は知っているようで、西の丸を出たい理由を尋ねた。進物番として勤めていた彼は、人のうわさや悪口ばかりはびこる職場が性に合わないという。しかし意次は「進物番は目立つし、役得の多いお役目だ。ないがしろにされているとは思わんがな」と首をひねり、平蔵は「ゆえにやっかみが強いのでございます」といい、親の名だ七光りだと小さな粗相を見つけては「あの長谷川殿の息子がのぅ」と嫌がらせを受けてきた日々を告白。あまりにもうるさいため言い返すも、それ以降さらなる嫌がらせを受けるようになったという。
陰口をたたく者たちに「てめえら、そんなに進物番になりたきゃ男前に生まれ直してきやがれ」と言い放ちフッと笑う平蔵。久々のドヤ顔に「男前」「かっけー!」「頑張れ」と笑いが起きていたが、さらに沸いたのが意次の息子・意知(宮沢氷魚)の「まぁ見栄えがよいことは進物番に求められる一つというしな」という一言に対するリアクション。
平蔵は「まこと然様で!」と前のめりになり、「それがしはこの見てくれで選ばれただけなのでございます」と“見てくれ”を認め、「興味もなくお役のための修練、稽古すべて苦行でしかござりませぬ」「田沼様のお力でどうか外向きのお役目に」と訴えた。すると、意次は「ではそなたの働きを見せてもらいたい」と、西の丸に勤めている者で座頭金に手を出している者を調査するよう依頼。平蔵は「お任せください。それがしには頼もしき仲間がおりまする」と目を輝かせ、瞬く間に意次の密命を遂行。彼が提出したリストに意次も「使える!」と喜んでいたが、「仕事ができる!」「いい仕事してる」「有能」「鬼平が鬼平してる」「すっかりカモ平の面影が…」と視聴者をも驚かせていた。
ちなみに、意次が手入れをしようとしている当道座の鳥山検校は平蔵が恋した花の井の夫であり、平蔵が瀬以を追い詰めるルートになるのかと不安視する声も多く見られた。(石川友里恵)