ダウントン・アビー
英国伯爵一家と使用人たちの華麗なるクロニクル
イングランド郊外にそびえ建つ大邸宅“ダウントン・アビー”で暮らす貴族グランサム伯爵一家、使用人たちの波乱に満ちた運命を描く群像劇。テーマは「変化」。 1912年、タイタニック号沈没による長女メアリーの婚約者の訃報に始まり、新たな相続人を巡る騒動、第一次世界大戦の勃発などさまざまな試練を“ダウントン・アビー”の面々がいかにして受け止め、乗り越えていくのかが描かれる。 保守的な上流階級のしきたりや、女性に参政権がなく自由な意志を持つことが許されなかった時代で3人の娘たちが下す決断、使用人たちのヒエラルキーなど、幅広い世代が楽しめるエピソードが見事に束ねられている。 伯爵一家の将来を左右する「限嗣相続制」(不動産を分散させないために、土地や屋敷を男子一人だけに相続させる制度)を把握しておくと、より理解が深まる。