まほのハリウッド日記3
ガテン!!な仕事・・・PA!! |
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プロダクションアシスタント、、通称PA。それは一見とっても楽しそうなお仕事。やっぱり映画のセットで働きたいっていう人にとっては、憧れの仕事です。 ・・・・が!!!実は実は、とーーっても大変なお仕事なのです。 ここで、ひとつPAのポジションについてのご説明をひとつ。PAというのは、いわゆる日本で言うADさん、進行助手とおんなじ役割のデパートメントです。ここで、気づいた方もいるかもしれませんね。そう、、、あの浜ちゃんがAD役を演じた「ADブギ」のごとく、PAとは、「きつい、給料安い、嫌われる」のまさに3K仕事なんです。 私は、アメリカに行ってすぐにPAのお仕事をいただきました。モチ英語全っ然わかんないままで、、、ふーオソロシー。怖いもの知らずとはまさにこのことでございます。そんなわけで、PAの仕事がいかにきついか、どんな仕事をするのかも知らず、いきなり仕事を開始!した無謀な私は、ご想像の通 り地獄を見ました。 最初はとてものんきでした。それはテレビドラマのクルーだったのですが、さすがアメリカ。ドラマといってあなどっちゃあいけない。スタッフは総勢200名ほど。ロケのたびに移動するトレイラーの数たるや、全部で20台!!きゃーー!!てなわけで、いっっっちばん下っ端のPAは、そのたくさんのクルーの間を走りまわらにゃ行かんわけです。まず、誰よりも、早く現場に集合。そして憧れのwalkie talkie(携帯用の無線)を渡されます。 んもーーなんといってもこのウォーキーがかっこいい!!だれだれって名前を呼ばれるとすぐに“yeah go ahead”っていうんだけどこれがまた快感なんですなー。“こちらまほー。どーぞー”とはまた一味違って。 それから、PAの代表的な仕事といえば、監督の言うことを繰り返す!ほら、よくテレビなんかで、ADさんが「はい、本番入りまーす」っていうあれです。 アメリカではまず、録音部さんがまずサウンドを録り始めます。そうすると、助監督が、 “rolling sound!!”(録音開始!!)と言います。 それに合わせて今度はPAが、後に続いて “rolling sound!quiet please!”(録音かいシー、お静かにー)と叫びます。 それから今度はフィルムが回ります。 “rolling camera”とまたADにならって叫ぶと、現場は一気に張りつめるわけです。 私は、始めなにをいってんのかもわからずに、ほかのPA同様、 「ろーーりんさーーん!!くわいえっとプリーーズ!!」 と怒鳴っているばかりでしたが、なんかやっったら自分で「イヤーーカッコイー」なんて思いながら楽しく仕事をしていたわけです。 ・・・ががが、そんなのも束の間、無線からは絶えず英語の会話は聞こえてくるわ、みんな何言ってんだかわかんないわ、(クルーの全員が、ニュージャージー訛りのニューヨーク訛りだったので、、)女優からは、うわさどーり見下されてるは、怒鳴られるは、おもいもんばっか持たされるわ、、、。 こ、こりゃああ、大変ダー――って気付いたのは、翌日約2日目の事でした、、(バカ、、)。 それでも、なんとか私が頑張っていけたのは、親切に仕事を教えてくれた、クルーのみんなや、難しいブルックリン訛りを教えてくれたエキストラのお友達のおかげでした。仕事中、日本人だからってなめられないで、そうやってみんなにサポートしてもらえたのも、どんなに苦しくても、とにかく走ってることと、わかんなくても一応OK!と笑顔で言って後でこっそり辞書をみてけっして、わかんなーーいっていう所を見せなかったからかなーーって思います。 悪くイヤーー、ごまかしがうまいってやつかもしれないけど、、。 まーそんなわけで、今回は、下っ端は万国共通 辛いってことを書いたので、次回はアメとムチの“アメ”についてちょっとお話ししませふ。 森田まほ 来週に続く… |