『タイヨウのうた』で色素性乾皮症(XP)という難病を抱えながらも、幸せな初恋を経験し、大好きな歌を歌って生きる少女、薫を演じたYUI。初めての演技とは思えないほどの熱演で、見事な主演デビューを飾った彼女は一体どんな人物なのか? 透明感のある歌声で、多くの人々を魅了しているYUIの姿に迫ります!
(C) 2006「タイヨウのうた」フィルムパートナーズ |
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YUIは、1987年に福岡で生まれました。幼い頃から歌うことが大好きで、音楽好きの母親が流す曲は歌詞をすべて覚えて歌っていました。いつでも、どこでも歌っていた彼女は、やがて詩を書く才能も開花。中学3年の頃から日記の代わりに、思ったこと、感じたことを詩として書くようになり、いま彼女の家にある詩を書きためたノートは本棚一列分もあるそうです。
中学卒業後、本格的に音楽の道を目指し始めたYUIは、博多にある音楽塾で、作曲、ギターを学び始め、地元の海や田んぼのあぜ道で練習を繰り返しながら、ストリートという舞台で、歌い続けました。そして、16歳になると、アコースティック・ギター1本を持って上京。自分にとって「癒しの場所」であった故郷を離れ、舞台を東京へと変える決心をしたのです。 |
16歳になったYUIが、初めて飛行機に乗って向かった初めての東京。地元福岡で培った、あぐらをかいてギターをかき鳴らして歌うスタイルを、2004年2月Sony MusicのオーディションでもYUIは堂々と披露しました。本来は、2曲のエントリーでしたが、どうしても、もっと自分の歌を聴いて欲しくて3曲歌ったYUI。その姿、歌声、オーラのすべてに、全員が魅了され、最高ランクを獲得し、彼女の争奪戦となったのです。
(C) 2006「タイヨウのうた」フィルムパートナーズ |
初めてギターを手にした日から、海で練習しているときも、ストリートで歌っているときも、どんな場所に出てもYUIのスタイルは変わりませんでした。最終審査で周りの人がスタンドマイクで歌う中、YUIはただ1人、自分のスタイルである“あぐら”をかいて、アコースティックギターを弾いて歌ったのです。そして、彼女が持つ圧倒的な存在感と、天使のような歌声は審査員たちに鮮烈な印象を与えたのでした。
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