鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言 (2011):作品情報
鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言 (2011)見どころ
棟梁として法輪寺三重塔、薬師寺金堂、西塔を再建し、飛鳥時代から続く寺院建築技術を伝えていったことから、最後の宮大工と呼ばれていた、故・西岡常一をめぐるドキュメンタリー。作業をする生前の彼の姿をとらえた貴重な映像や証言を通して、利便性や効率だけを追求するためだけに技術を発展させる現代の風潮への警鐘、自然と人間の共存の在り方などを訴えていく。監督を務めるのは、ビデオ作品『宮大工西岡常一の仕事』『西岡常一・寺社建築講座』でも、西岡に肉迫した山崎佑次。
あらすじ
1990年5月、薬師寺の木工作業場。若い大工による作業を、静かに注意深く見つめている宮大工棟梁の西岡常一。その仕事場での厳しい顔や寺院復旧に必要な材木調達に奔走する様子を交えながら、自然は土をはぐくみ、土は木を育てるという段階から学ぶために農学校へと入学して宮大工へとなった経緯、木が鉄の強度をもしのぎ寺院建築技術は木の生命をつなぐ技術でもあるという考えから、自然と向き合うことの大切さと現代社会への危惧(きぐ)を浮かび上がらせていく。
キャスト
スタッフ
映画詳細データ
- 製作国
- 日本
- 配給
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- 太秦
- 技術
- カラー/HD
- (渋谷ユーロスペース ほか)
- リンク
- 公式サイト