夢の向こう側~ROAD LESS TRAVELED~ (2011):映画短評
夢の向こう側~ROAD LESS TRAVELED~ (2011)
クサいセリフのない台湾版『バンテージ』
バンド映画って、このパターンしかないのだろうか? 華やかなステージを夢見て歩き始めるも、ちょっと売れると天狗になってスキャンダルを起こす→仲間割れ→それぞれの人生を歩む。同じく音楽業界を熟知する小林武史が監督を務めた『BANDAGE バンテージ』が頭をよぎった。ただ歯の浮いたセリフがない分、こちらの方がリアル。スキャンダルのもみ消し方なんて、台湾芸能界の禁断の世界を覗き見したかのようで、身震いした。本作は主演のヴァネッサ・ウーらが立ち上げた映画製作会社の第1弾作品。どれだけ自分たちが芸能界でがんじがらめで生きているかを訴えたかったのでしょうか? 個人的には、ディーン・フジオカのつぶらな瞳を見つめているだけで90分を堪能。
この短評にはネタバレを含んでいます