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猫侍 (2013):映画短評

猫侍 (2013)

2014年3月1日公開 100分

猫侍
(C) 2014「猫侍」製作委員会
中山 治美

シリーズで貫く゛猫かわいがりはしない゛という姿勢

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

『イヌゴエ』(06)からスタートした犬猫シリーズ最新作。冴えないおっさんが動物と出会って、それまでの不甲斐ない人生から一歩前へと踏み出す。動物はただ、いるだけ。その基本物語は変わらないのだが、バラエティに富むアイデアでシリーズを継続してきた事を讃えたい。
 そして新作は、映画で散々殺生を重ねてきた北村一輝が、人は斬れても猫は斬れない浪人を演じる。゛出落ち゛とも言える設定だが、奇跡のショット満載の本作を見れば猫にほだされていく彼の心情が手に取るように理解出来るだろう。圧巻は、猫を抱いたままの殺陣シーン。この技術!この猫愛! 世界に誇れる一つのジャンル映画を確立したと言っても過言ではないだろう。

この短評にはネタバレを含んでいます
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