馬々と人間たち (2013):映画短評
馬々と人間たち (2013)
アイスランドの大地を馬が走る…そのシーンだけでも大満足
監督は、演劇界出身で長編は初。だけ
ど映像の力を、いや、だからこそ、血の通った人間なり動物の躍動する姿が人の胸を打つことを知っているのだろう。馬と共に生活している人たちの日常を、淡々と綴っただけだが魅了されてしまう。アイスランドの小さな村に暮らす人々にとって馬は交通の手段であり、美しき相棒は誇りでもあり、そして時に、厳しい自然においては人間の命を救う道具ともなる。非情だ。だがそれが、共存するということなのだ。
泣ける映画も、娯楽映画もいい。だが何より、日本にいながらにして多様な文化と人種に触れることが出来る。そんな映画本来の楽しさを本作が教えてくれるだろう。
この短評にはネタバレを含んでいます