父は家元 (2013):映画短評
父は家元 (2013)茶人・大柴宗徹ことルー大柴の意外な姿も
茶道を知らぬ人ほど驚きと発見があるのではないだろうか。遠州流茶道宗家・13世家元小堀宗美に3年間密着したドキュメンタリーだが、その世界は歴史や子育て、そして人生論へと広がっていく。特に昨今のせわしない現代社会において、一服の茶を点てるような、心に平穏をもたらす時間がいかに重要かを考えさせられるのではないだろうか。そんなひとときを客人に提供する家元の、完璧な空間プロデューサー術にただ、ただ感服する。
この430年の伝統を持つ“奇麗さび“の世界に魅了された人物として、タレント・ルー大柴も大柴宗徹として登場する。今や師範とか。茶の湯の世界は奥深きなり。
この短評にはネタバレを含んでいます