ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 (2015):映画短評
ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 (2015)役ににじみ出る俳優たちの生きる姿勢
なんてステキな俳優たちなのか。
『ブギーナイツ』以降、攻める手を緩めないジュリアン・ムーアと、
自身も同性愛者であることをカミングアウトしたエレン・ペイジがパートナーを演じている。
ハリウッドでもまだ同性愛への偏見はあるはず。
本作への出演は覚悟と主張があるからだと思うが、
さらにジュリアンの役は、末期ガンで余命いくばくもない設定だ。
痩せ衰えていく姿は胸が痛むが、最後まで気高さを失わない。
彼女の生き様がそのまま役に投影されているかのよう。
それにしても娯楽作を生み出す一方で、
社会性の強い作品にトップ俳優が出演しているハリウッドの豊かさに、嫉妬と羨望と抱かずにはいられない。
この短評にはネタバレを含んでいます