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夏への扉 -キミのいる未来へ- (2021):映画短評

夏への扉 -キミのいる未来へ- (2021)

2021年6月25日公開 119分

夏への扉 -キミのいる未来へ-
(C) 2021 映画「夏への扉」製作委員会
轟 夕起夫

妄想含めて、作家論的にこう解釈してみました

轟 夕起夫 評価: ★★★★★ ★★★★★

大林宣彦フォロワーを公言している三木孝浩監督。『陽だまりの彼女』(13)はどこか、大林の『麗猫伝説』(83)の変奏に見えた。その脚本を手がけた菅野友恵とのコンビで再び「猫ムービー」、それもタイムトラベル小説の古典に挑んだ本作は、その流れで言えば時間が跳躍する『あした』(95)の三木版の趣も(田口トモロヲも出演しているし)。

山﨑賢人はしっかりと“主役”の柄で、原作の危うさをアップデイトする清原果耶は盤石、そしてオリジナルキャラ、藤木直人のヒューマノイドが映画に楽しさもたらす。LiSAの「サプライズ」は、挿入歌=ミスチルの「CROSS ROAD」へのアンサーソングなのだと思う(曲調も歌詞も)。

この短評にはネタバレを含んでいます
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