ADVERTISEMENT
小学生には助言・指導が必要

めくらやなぎと眠る女 (2022):映画短評

めくらやなぎと眠る女 (2022)

2024年7月26日公開 109分

めくらやなぎと眠る女
(C) 2022 Cinema Defacto - Miyu Prodcutions - Doghouse Films - 9402-9238 Quebec inc. (micro_scope - Prodcutions l’unite centrale) - An Origianl Pictures - Studio Ma - Arte France Cinema - Auvergne-Rhone-Alpes Cinema
斉藤 博昭

海外監督がここまで風景、感覚まで日本をリアルに描くとは!

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

新宿の高層ビルから地方都市の空港やバス停、さらにアパートなど住居の内装まで、アニメでここまで違和感のない日本の風景、その再現力に驚嘆する。
村上春樹の世界を新たな物語にするにあたり、3.11直後を舞台に選んだのが大正解。主人公の一人の曖昧な感情、生と死についてのスタンス、未来への微かな光…。村上小説に漂う空気感と地続きになる。あの文体と映像がフィットするのは、ちょっと不思議な快感。計算ずくだったら天才!

日本製の多くのアニメと違って、人物の表情変化は乏しめだが、そこも震災後の日本人の心情を捉えたようで生々しい。無関係な人物が透明化されるのは、今の日本社会を映したようでちょっと怖かったりも。

この短評にはネタバレを含んでいます
ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT