マイマザーズアイズ (2023):映画短評
マイマザーズアイズ (2023)『悪魔のはらわた』(73)みたいなブッ飛んだホラーコメディ
自ら起こした交通事故で視力を失った母親と、半身不随となった娘。彼女に装着したコンタクトレンズ型デバイスを通して主観映像を転送、チェロ奏者であった二人は“一卵性母娘”となり、共依存のハーモニーを響かせ始める。その生体実験を司ったのはMADな父と息子で、ヘルタースケルター(しっちゃかめっちゃか)な展開にいっそう拍車をかけるのだ!
これは本気なのか、冗談なのか。いや、真面目に観たらダメだ。かのアンディ・ウォーホル監修、監督ポール・モリセイの『悪魔のはらわた』(73)みたいなブッ飛んだホラーコメディの味わい。前作『写真の女』(20)もそうだったが“奇想の作り手”として、串田壮史監督は今後も期待大。
この短評にはネタバレを含んでいます