ADVERTISEMENT

レイブンズ:映画短評

レイブンズ

2025年3月28日公開

レイブンズ
(C) Vestapol, Ark Entertainment, Minded Factory, The Y House Films
斉藤 博昭

浅野忠信と英国人監督の化学反応が、狂気とアートの同居へ…

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

間違いなく浅野忠信に“溺れる”一作。破滅的運命にも身を投じる写真家・深瀬の独自な発想とセンスを体現しながら、酒に酔ったシーンでの自堕落な暴走ぶりに、演技者としての狂気がパーフェクトに発揮され、戦慄する。浅野のキャリアを知る人には、25年前、同じく実在写真家の一ノ瀬泰造役の記憶も重ねて感慨深いはず。
あえて映画的にリアリティを無視したビジュアルも、ドラマに則した演出だと納得。つねに漂う居心地の悪いムードは深瀬を表現しているかのよう。
タイトルにも大きく関わる異形の主(ぬし)は、そのアナログなテイストと主人公との関わりが「ウルトラセブン」あたりの懐かしの星人キャラを思い出させ、変に胸が熱くなった。

この短評にはネタバレを含んでいます
ADVERTISEMENT

人気の記事

ADVERTISEMENT

話題の動画

ADVERTISEMENT

最新の映画短評

ADVERTISEMENT