ラブシーンを断り続けたナタリー・ポートマン、新作ラブコメでは過激シーンに挑戦!
ふとしたことをきっかけに、友人と“セフレ”(セックスフレンド)の関係になってしまった男女の恋愛模様を描いたラブコメディー『抱きたいカンケイ』で、映画『ブラック・スワン』の熱演で第83回アカデミー助演女優賞を受賞したナタリー・ポートマンが、いままでにないセクシー演技をさく裂させている。
本作でナタリーが演じる、永遠の愛を信じない現実主義のヒロインは、ある日いきおいで男友達のアダムと関係を持ったことをきっかけに、「わたしたち、体の相性がいい!」とセフレの関係になることを自ら提案してしまう、欲求不満(?)気味の研修医。寝る間も惜しんでセフレ関係を楽しみまくる彼女とアダムのエッチは、あるときは病院のロッカーで、あるときは車の中でと、とにかく過激! セクシーで美人な女医さんという、男子の夢のようなキャラクターを、知的なナタリーが体当たりで熱演している姿は、いままでになく新鮮だ。
映画『レオン』でデビューして以来、母親がエージェント代わりとなり、セクシー系の映画はすべて出演NG、ラブシーンのある映画では脚本を変更させるなど、激しい性描写を避け続けてきたナタリーだったが、アカデミー賞を受賞した『ブラック・スワン』では、共演者したミラ・クニスと女性同士のラブシーンを演じて大きな話題を呼んだ。そんな『ブラック・スワン』のクランクアップ直後に撮影されたという本作で見せた演技には、ナタリーの中で何かが吹っ切れたように見える。
さらにこのヒロイン、「セフレになろうよ!」などと言って、時間を見つけてはセックス! などというスゴイ関係を自分から結んでしまう過激なキャラクターなのに、ナタリーが演じると、まったく下品にならないところは、さすがオスカー女優。「傷つくのが怖い」という不安な気持ちを隠すためにセックスフレンドになったはずが、だんだんと本気で恋に落ちてしまう……。恋愛で行き詰った女の子なら誰もがそうするように、思いっきり泣いて、怒って、 ときには暴れてみせるなど、複雑でナイーブな乙女心を、キュートに表現している。
共演したアダム役のアシュトン・カッチャーについて「気さくで楽しいステキな人ね。遊び心が一杯で、彼のアドリブの演技は面白くて、同じシーンをいろんな演技でやってみせる」と絶賛し、コメディの巨匠アイヴァン・ライトマン監督のもと、自由な演技を楽しんだというナタリー。今年で30歳、まもなく一児の母になる彼女は、ますます魅力的な大人の女優へと大変身をとげている。(編集部:森田真帆)