審査委員長・山田洋次監督悩む
第17回東京国際映画祭
24日、コンペティション国際審査委員記者会が開かれ、山田洋次審査委員長をはじめ韓国の監督イ・チャンドン、映画祭ディレクターのピアース・ハンドリング、インドの監督シェカール・カプール、ATG代表・プロデューサーの佐々木史郎、フランスを代表する女優ヴィルジニー・ルドワイヤンが登壇し、審査に対する意気込みや、その難しさについて語った。特に、普段は監督やプロデューサーなど映画を作る立場の人間には、他人が作ったものを評価するのは、その苦労が見えて冷静に判断するのが難しいらしい。審査委員長の山田洋次監督は「昔、大先輩の監督に映画は“いい映画”“悪い映画”ではなく“好き”“嫌い”で判断しなさい、と言われた。わたしもそのとおりだと思って、そうして来たが、今回は、“好き”“嫌い”ではなく、“いい映画”“悪い映画”という判断をしなくてはならず、とても難しい」と審査員としての判断に苦悩している様子だった。審査結果は10月31日に発表される。山田監督の苦悩の結果はどう現れるのか。