ゼメキス監督、日本で最新映像を世界初お披露目
この冬話題のフルCGアニメ『ポーラ・エクスプレス』を手がけるロバート・ゼメキス監督と、プロデューサーのスティーヴ・スターキーが来日。世界初公開の特別映像を監督自らの解説付きで上映するとあって、撮影は一切禁止の厳戒態勢の中、会見が行なわれた。
ゼメキス監督によると、原作はクリス・ヴァン・オールズバーグ作・画の人気絵本で、映画化権を所有していたオスカー俳優のトム・ハンクスから企画を持ちかけられたとのこと。映画化にあたって「伝統的なアニメーションにはしない」をモットーに、“パフォーマンス・キャプチャー”と呼ばれる革新的技術を開発。これは役者の体に165個ものセンサーを付け、赤外線によって感知した動きをそのままアニメーションに取り込むというもの。つまり俳優の微妙な演技を画面に生かすことを可能にした、最新技術だ。
特別映像では、製作途中のワンシーンを上映した後、同じシーンを、トム・ハンクスが顔と体にセンサーを付けて撮影しているシーンが上映された。驚いたことに、トム・ハンクスは主人公の子供の演技を担当したほか、計5人ものキャラクターを演じているという。また、原画の油絵と同じ質感を表現することにも成功し、既存のCGアニメとは一味違う映像美を堪能することができる。
『ポーラ・エクスプレス』は11月27日より丸の内ルーヴルほかにて公開予定