ビートたけしの東スポ映画大賞で『TAKESHIS'』が2冠
第16回東京スポーツ映画大賞授賞式が行われ、北野武監督作品『TAKESHIS'』が主演男優賞、助演男優賞をW受賞した。
同賞は、16年前から行われている審査委員長北野武の独断と偏見で決められる、北野武いわく「世界で一番正しい賞」。「映画部門」と「エンターテインメント部門」に分かれており、会場には小泉今日子やAV女優のデヴィ、お笑い芸人のレイザーラモンHGなど個性あふれる受賞者たちが顔をそろえた。
北野映画の常連である寺島進は、『TAKESHIS'』『疾走』で助演男優賞を受賞。恩師である北野監督に最近での活躍と2作品での演技を絶賛されると、「最近はテレビにも出させて頂いてますが、やっぱりホームグラウンドは映画。原点は北野組です。そこから沢山の作品に出会えたことに感謝しています」と声を詰まらせた。
自らも、『TAKESHI'S』で主演男優賞を獲得したビートたけし審査委員長は、毒舌トークが全開!
特別賞に輝いた『宇宙戦争』を、「CG駆使も限界をこえちゃってて腹わたがよじれた。お金たくさんもらって作ったおちゃめな映画」と茶化すと最近の映画界を痛烈に批判。
「映画の内容をただ受け取るだけじゃなくて、観た後に考えさせられるような映画が少なくなった。最近は簡単すぎる映画が多いんだよ。賞をとろうとして、差別問題を全面に出してる映画なんかもおれは嫌い」と低迷する映画界に警鐘を鳴らした。
『TAKESHIS'』は、4月7日DVDで発売予定