金熊賞はボスニア映画『グルバヴィッツア』
第56回ベルリン映画祭で金熊賞を獲得したのは、戦争で性的暴行を受けた女性の苦境を描いた『グルバヴィッツア』だった。初の長編映画に挑戦したヤスミラ・ジュバニッチ監督は、「ウソのよう。きっと5分後にサラエボの自宅で目が覚めるに違いないわ」と喜びを語った。日本の浅野忠信出演の『インビジブル・ウェイブス』、オダギリ・ジョー出演の『ビッグ・リバー』は残念ながら賞を逃した。その他の受賞者は次のとおり。
金熊賞
『グルバヴィッツア』
(ヤスミラ・ジュバニッチ監督)
銀熊賞
『オフサイド』(ジャファール・パナヒ監督)
『ソープ』(ペルニレ・フィッシャークリステンセン監督)
最優秀男優賞
モーリッツ・ブライブトロイ
『素粒子(エレメンタリー・パーティクル)』
最優秀女優賞
サンドラ・ヒューラー
『レクイエム』
最優秀監督賞
マイケル・ウィンターボトムとマット・ホワイトクロス
『ザ・ロード・トゥ・グアンタナモ』(原題)
芸術貢献賞
ユルゲン・フォーゲル
『ザ・フリー・ウィル』(原題)